2019年10月27日日曜日

[Mac]「句読点レベル設定」と全角句読点・記号の読み方の謎に迫る。(調査編)


スクリーンリーダーは、パソコンやスマートフォンに表示される文字を音声で読み上げてくれる、視覚障害者の情報取得には欠かせないソフトウェアです。ただ「文字を読み上げる」といっても、句読点やカッコなどの記号、開業やスペースといったすべての文字を読み上げてしまうと、非常に聞き取りにくいことになります。そのため、スクリーンリーダーには、このような句読点の読みを省略して、内容を聞き取りやすくしてくれる機能が搭載されています。

macOSのVoiceoverでは、「句読点レベル」を設定することで、この句読点の読み上げ方(読み上げる量)を設定することができます。設定を変更するには、Voiceoverユーティリティの「詳細度」にある「テキスト」タブ、もしくは「VO + V」で詳細度ローテーションを開き「すべて」「一部」「なし」から、句読点の読み上げレベルを選択します。
macOS Catalinaでは、句読点の読み方をカスタマイズすることもできるようになりました。

ただ筆者の個人的な印象として、この句読点レベルの設定でどの句読点・記号が読み上げられるのか、今一つ判然としていない感じでした。今回加わったカスタム句読点レベルの設定画面を開くと、半角記号の読み上げ方を確認できるようになり、これまでの疑問が少し解消されました。あくまでも半角記号に関しては。

一方で、日本語(全角文字)の句読点や記号の読み方と、この句読点レベルの関係は確認できず、いまだに謎です。
少なくとも現状ではレベルを「なし」にすると全く読まない、「すべて」にすると全部読む、みたいな単純なことにはなっていません。

Webやドキュメントを読むのであれば、多少句読点が省かれても内容を把握することに問題はありませんが、自分の書いた文章をチェックする場合、すべての句読点や記号が読まれないと、タイプミスを音声でチェックできません。
カッコを逆につけてしまったり、二重に記号をタイプする、なんてこともありますし、うっかり記号を消去し忘れルコともしばしば。この記事にもきっと、そのようなミスが存在することでしょう。
もちろん1文字読みで延々とチェックすることはできますが、連続読みですべての文字を確認できる方が効率的です。よほど特殊な文字は別として、キーボードから普通に入力できる文字は、読み上げて欲しいものです。

できるのなら今回追加されたカスタム句読点レベルを使い、すべての句読点や記号を連続読みで確認できる環境を構築したいところです。
というわけで、今回はその前段階。
現時点で句読点レベルの設定が、句読点・記号の読み方にどのように影響しているかを調べてみます。
一般的に用いられる句読点と記号を書き出し、まず単独で句読点レベルごとの読む/読まないを調査。加えて句読点・記号の前後に文字が付いたケースも調べてみました。
念を押しますが、今回は「全角」に限定した調査です。

ではいってみましょう。
前もっていっておきますと、結構複雑です。
あと何も解決してません。

1.前後の文字列に関係なく、
句読点「なし」以上で読まれる

$ ドル
% パーセント
¥ エン
@ アット
< ショウナリ
~ チルダ

2.単独もしくは文字列の前にあると「なし」以上でで読むが、
文字列の後ろに付くと「なし」「一部」で読まなくなる

! カンタンフ
? ギモンフ

3.単独もしくは文字列の前にあると「なし」以上でで読むが、
文字列の後ろに付くと「なし」「一部」「すべて」で読まなくなる

; セミコロン
. ピリオド

4.単独では「なし」以上でで読むが、
文字列の前後いずれかもしくは両方に文字が付くと
「なし」「一部」「すべて」で読まなくなる

+ プラス

5.句読点を「一部」以上にすると読まれる

・ 中黒

6.句読点を「すべて」にすると読まれる

” ミギニジュウインヨウフ
# シャープ
& アンパサンド
’ ミギヒトインヨウフ 
( ヒダリマルカッコ
) ミギマルカッコ
, カンマ
。 句点
、 読点
開業コード

7.句読点を「すべて」にしても読まれない
つまり1文字読みでしか確認できない

^ キャレット
> ヨリオオキイ
_ アンダースコア
| タテボウ
「 レフトコーナーブラケット
『 レフトホワイトコーナーブラケット
」 ライトコーナーブラケット
』 ライトホワイトコーナーブラケット
` アクセント
: コロン
* アスタリスク
- ハイフン
スペース

8.その他のパターン

ー 音引き
音引きは、デフォルトでは「すべて」にしても読まれませんが、
「読み方」に登録すると「なし」でも、あるパターンで読むようになるようです。
単語に含まれる音引きは読まれません。例えば「コンピューター」だと、最後の音引きだけ読まれます。

/ スラッシュ
全角スラッシュは、基本どの句読点レベルでも読まれません。
ちょっと気が付いたのは、全角スラッシュの後ろだけに文字が付く場合。このパターンでは、付けられた文字列の末尾の数文字が繰り返して読み上げられる現象が発生するようです。これはバグかな?
例えば次の文字列。先頭に全角スラッシュ、それに続いて「あいうえお」と続きます。

/あいうえお

句読点レベル「なし」「一部」では「あいうえおうお」と読まれている(多分)。「すべて」にすると「あいうえお改行改行」と読まれます。スラッシュの前に文字列があればこの現象は発生しませんが、その文字が全角スペースだと発生します。
あ、あくまでもmacOS CatalinaのVoiceoverでの話ですよ。

というわけで、ここまで調べて力つきました。
正直、ここまでカオスなことになっているとは思いませんでした。「大なり」と「小なり」、「コロン」と「セミコロン」で何故扱いが違うのか。「一部」の設定の意味とは。
実はこの他にも、句読点と記号同士が隣り合う、同じ記号が連続するパターンでも読み上げが変わる場合があり、もしかしたら、句読点・記号に付く文字の種類によっても挙動が違ってくるかもしれませんが、気力が戻ったら試してみます。何処かにアルゴリズムを解説した資料があればいいのですけど、どなたかご存知でしたらご一報ください。

さて、以上の調査結果を踏まえ、Catalinaの「カスタム句読点」で目的の「全部読み」環境が手に入るのか?
まだ試してないのでわかりません。
乞うご期待。多分。

※この記事の内容はmacOS Catalina 10.15で検証したものです。


2019年9月9日月曜日

[Mac] 現在Voiceover環境で日常的に使っているアプリをまとめてみました。


Twitterでご質問をいただいたので、今わたしがMacのVoiceover環境で使っているアプリについてまとめてみました。あまり参考にはならないと思いますが覚書として。

現在、私のMacの用途は文章執筆、情報収集、コミュニケーションがメイン。加えて音楽再生とか書類作成にポツポツ使っています。で、いきなりのガッカリ発言ですが、作業の多くの部分はmacOS標準のアプリを使っています。
Safari、メール、テキストエディット、スティッキーズ、メモあたりがメイン。これに加えてPages、Numbers、プレビュー、クイックルックもよく使います。
もちろん標準アプリよりも高機能なアプリは山ほど存在するのですが、Voiceoverでの動作が保証されている、これに勝るメリットはありません。

とはいえ標準アプリだけでは不便なのも事実です。そこで現在私が日常的に利用しているサードパーティ製アプリをご紹介しましょう。
思えばVoiceover使いになってからは使うアプリがかなり減りました。まあ、それまで使ってたアプリがVoiceover環境で使えなくなったというのが真実ですけどね。また画像加工など作業的にもできることが少なくなったこともあります。悲しい話です。

⌘英かな:Windowsキーボードを使う場合にAltキーを「英数」「かな」に割り当てます。
Adobe Acrobat Reader DC:PDF読むならプレビューより快適。テキスト抽出も可能。
Alfred:アプリランチャーとして利用。Spotlightより軽い。最新版はまだ使ってません。
ClipMenu:クリップボード管理ツール。御守りみたいなものです。たまに救われます。
CotEditor:テキストエディタ。アウトライン機能などが便利。(解説)
Dropbox:定番クラウドストレージ。iPhoneから画像を転送する用途にも。
ForkLift:FTPクライアントの旧版。無料なので一部機能制限あり。
Google Chrome:Safariで思いページはこちらで。画像の解析にも利用してます。
Googleのバックアップと同期:Googleのストレージを管理。
Miya Translate:メニューバーに常駐する翻訳アプリ。(参考)
radikoro:radiko、らじるプレイヤー。
ReadKit:RSSリーダー。情報収集の要。
The Unarchiver:定番アーカイバ。
Twitterrific:Twitterクライアント。機能は良いのですが私の環境では不安定です。
VLC:定番メディアプレイヤー。
XLD:CDを高音質でリッピングし、再生できます。
夜フクロウ:Twitterクライアント。Twitterrificが不安定なので今はこれがメイン。

最近はネイティブアプリだけでなく、Google DocsなどWebアプリを使うことも多くなってきました。あとPDFを読んだりOCR使うならiPhoneとかiPadで処理することも多いですね。ICTライターとしては「Scrivener」とか「Keyboard Maestro」とかプロっぽいアプリ使ってますって言いたいところですが、貧乏ライターの悲しいところです。いや、Macは標準アプリでも十分使えるのが良いところですから!

macOS 10.15では32 bitアプリが非対応となる一方、iPad向けアプリがmacOSにやってくるなんて話もあります。macOSを巡る環境が急激に変化していく中、上に挙げたアプリの中からも、いつかは使えなくなるものも出てくるでしょう。そうなると代替になるVoiceover対応アプリを探す長い旅がまた始まるのです。溜息。
アプリの栄枯盛衰は避けようがありませんが、スクリーンリーダー使いにはまだまだ胃が痛い日々が続きそうです。


2019年8月23日金曜日

[Mac]「Voiceover」と「スピーチ」の併用で、作業効率アップ。(おまけ付き)


Voiceoverに限らず、スクリーンリーダーでの作業の欠点の一つとして挙げられるのは、「アウトプットがシングルタスク」であるということでしょう。画面が見えていれば、複数の情報が同時に視界に入ってきますが、スクリーンリーダーでは基本的に現在フォーカスしている部分だけを音声で読み上げます。
例えばVoiceoverでWeb記事を読んでいる間は、他の作業はできません。読み上げ中に他の作業を行うと、読み上げがキャンセルされ、次の読み上げに移行してしまいます。
確かに、アプリやウィンドウを切り替えるたびに複数の音声がミックスされてしまうと、聖徳太子でもない限り、内容を理解することは難しいでしょう。これは視覚と聴覚の情報処理能力の違いによるものなので、ある程度は仕方がないことなのかもしれません。

でも、記事を読みながらメールチェックやFinderでファイルの整理くらいできれば便利なのにな、と思ったことはないでしょうか。VoiceoverとmacOSの「スピーチ」を同時に利用することで、それっぽいことができるのです。

ではまず、スピーチの設定を確認しましょう。
なお、Voiceoverはすでに設定されているという前提です。
「システム環境設定」>「アクセシビリティ」を開き、「アクセシビリティ機能」のリストから「スピーチ」を選択すると、設定項目が表示されます。

  • システムの声:読み上げる声を設定します。「カスタマイズ」で声を追加できます。
  • 読み上げ速度:スピーチの読み上げ速度を設定します。
  • 音声通知を有効にする:チェックを外します)ヴォとかぶるため)
  • キーを押したときに選択しているテキストを読み上げる:チェックをいれます。
  • 現在のキー:ショートカットキーを確認します。「変更」をクリックして別のキーを指定できます。

スピーチの設定が終わったら、早速テキストを読み上げさせてみましょう。
スピーチは基本的に「選択したテキスト」を読み上げます。Safariやテキストエディットなどで読み上げさせたいテキストを選択し、スピーチで設定したショートカットキーを押せば、読み上げが始まります。もう一度同じキーを押せば読み上げを停止、またControlキーで読み上げの一時停止/再開ができます。
例えばSafariで記事をスピーチで読ませるなら、Command+Chift+’R’でリーダーを開き、Command+’A’で全テキストを選択。スピーチキーで記事全文が読み上げられます。
またテキストエディットなど、一部のアプリではテキストエリアにフォーカスしてスピーチキーを押すだけで、テキストを選択しなくても、先頭から末尾まで読み上げられる場合もあるようです。色々試してみましょう。

Voiceoverユーザーとして特筆したいのが、スピーチの音声とVoiceoverの音声が「同時に再生される」という点でしょう。
これなら、スピーチを使って長文テキストをバックグラウンドで読み上げさせながら、Voiceoverで他のアプリに切り替え平行作業ができます。2つの音声を同時に理解するには慣れと訓練が必要ですが、Finderの操作くらいならさほど難しくはないでしょう。

これまで記事を読み終えるまでは他のちょっとした作業もできなかった時と比べれば、作業効率はかなりアップするのではないでしょうか。
1回で節約できる時間はわずかでも、積もり積もれば大きな時間の節約になるはずです。

個人的なコツとしては、スピーチの声はVoiceoverとは別のものを指定する、スピーチの音量はシステム音量に準じるため、バランス調整はVoiceover側で行う、という感じでしょうか。またバックグラウンドでスピーチさせている時にControlキーを押すと、スピーチが停止してしまい、再開できなくなる点は注意が必要かもしれません。これ、バックグラウンドのスピーチをホットキーでコントロールできれば、Safariで記事を読ませながらメモを取る、みたいなことができそうなんですけど。方法知っている方いらっしゃいますか?

また、Voiceoverとスピーチを併用して、2つの言語のスピーチを素早く使い分ける、という活用法もあります。
macOSのVoiceoverでは複数のスピーチ言語をインストールしておき、Voiceoverの声を「言語に基づいて自動的に選択」に設定すれば、コンテンツの言語設定に応じて読み上げ音声を自動的に切り替えてくれる機能があります。
例えば日本語のWebページなら「Otoya」、英語のWebページなら「Daniel」で読み上げといった具合。
ですがこの機能、筆者の体験の範囲ですがあまり思うようにはどうさしてくれません。結局、英文を読み上げるにはいちいち声の設定ローテーション(VO+Command+Shift+矢印キー)を開いて切り替えなければならず、結構面倒です。
なので普段は日本語音声「Otoya」や「Kyoko」で読ませてるのですが、彼らのローマジ英語発音は正直厳しいものがあります。

ところがスピーチに英語の声を設定しておけば、Voiceoverの設定を変更しなくても、即座に英語音声でテキストを読み上げることができるのです。再生スピードもVOとは別に設定できるので、筆者のようにリスニングが苦手なら、ちょっと遅目に設定しておくとわかりやすいですよ。

というわけで、Voiceoverユーザーも「スピーチ」を上手に活用すると色々便利ですよ、というお話でした。

※この記事はmacOS 10.14.6で検証・執筆しました。

2019年6月16日日曜日

[雑記] VoiceoverとNVDAの「テキストカーソルの読み方」の違いについて。


スクリーンリーダー、筆者はMacではVoiceover(選択の余地なし)、WindowsではNVDAを使っています。それぞれ機能や使い勝手に微妙な違いがあるのですが、最も違和感を覚えてしまうのが「テキストカーソルを動かした時の読み上げ方法」だと思うのですが、いかがでしょうか。。

デフォルト設定では、Voiceoverは「カーソルが通過した文字」を読み上げるのに対して、NVDAは常に「カーソルの右側の文字」を読み上げます。これ、Webやドキュメントをつらつら読むならさほど問題はありませんが、テキストを編集する場合、この違いに戸惑うことがとても多いわけです。

これはどちらが良い悪いということではなくあくまでも「なれ」の問題だと思うのですけど、筆者はすっかり「通過読み」に慣れてしまったので、Windowsでテキストを書くのがすっかり面倒になってしまいました。歳をとると、なかなか新しいことに対応できません。とても悲しいことです。

なおMacではテキストカーソルの文字読みの方法を「通過した文字」と「右側の文字」から選択できます。Voiceoverユーティリティの「詳細度」>「テキスト」で設定します。デフォルトは「通過」なので、NVDAに慣れているなら「右側」にした方が良いでしょう。また、MacとWindowsの両方を違和感なく使いたいVoiceoverビギナーさんなら、初めから「右読み」にしておいたほうが後々自分のような悩みを持たずにすむかもしれません。。

逆にNVDAではこの読み方が「右読み」固定なので、Macで「通過」に慣れてしまった身としては、ちょっと使いにくい。Macの感覚で編集していると、思わぬ場所に文字を挿入したり別の文字を削除してしまったりして、結構なストレスです。NVDAでも「通過読み」に対応してほしいなあ。もしかしたら設定方法を知らないだけかもしれませんけど…。

最近ではWindowsナレーターがNVDAの操作に合わせる部分もあったりして、少しずつ複数のスクリーンリーダーを使うユーザーの利便性も高まりつつあるようです。MacのVoiceoverユーザーは圧倒的に少数派ですが、ことカーソル読みについてはモバイルではシェアの高いiOSのVoiceoverでも「通過読み」がデフォルトなので、対応してほしいと思ったりします。

まあ、頑張ってMacで「右読み」に慣れた方が早いのかもしれませんが……。

2019年5月20日月曜日

[Mac]「みらい翻訳」のお試しサービスをMacのVoiceoverで利用する。


一部で話題になっているWebサービス「みらい翻訳」。
Google翻訳と比べ、翻訳文が自然で読みやすいと評判です。筆者も早速試してみましたが、確かに賢い。無料お試しでは2,000文字までという制約はありますが、Google翻訳ではうまく翻訳できない部分をピンポイントで再翻訳するみたいな使い方でも十分に実用的と思いますよ。

ただこのお試し翻訳のページ、MacのVoiceover環境だとちょっと問題があるのです。翻訳を実行する際、まず原文と訳文の言語を指定しなければならないのですが、これを指定するポップアップメニューがVoiceoverではうまく操作できないんですね。
ポップアップメニューをVO+スペースで操作しても選択肢が読み上げられない。iOSのSafariならうまくいくのになあ。

このメニュー項目にVoiceoverカーソルを合わせると「原文言語 メニューポップアップ コンボ・ボックス」と読み上げられます。つまりメニューとコンボボックスが同居している状態? 確かにVO+スペースで操作すると文字入力状態になるので、MacのVoiceoverではコンボボックスと判断されメニューが操作できないのかもしれません。Webローターで「テキストフィールド」を選びジャンプすると見事にフォーカスが当たるしね。まあこのあたりは知見が乏しいので想像ですが。
さらに想像すると、マウス操作とキーボード操作で挙動を分けるように設計してあるのかな? でもVoiceoverのマウスクリック機能で操作してみてもダメだったのでよくわかりません。

とにかく、コンボボックスとしてしか操作できないなら、それ相応の手段を見つけなければなりません。色々試したところ、「原文言語」のコンボボックスに、漢字で「英語」と入力しReturnを押すと、原文言語に「英語」、そして訳文言語には自動的に「日本語」が設定されることがわかりました。
設定できるのは「英語」「日本語」「中国語」。原文言語に「英語」「中国語」を設定すると訳文言語は自動セットされるようです。なお言語を入力する途中、いちいち「No result found」としつこく読み上げますが、ひるまずに入力するのがコツです。

これで「翻訳」ボタンが操作可能になり、お試し翻訳サービスが利用できるようになります。あ、書き忘れましたがこれはSafariでの挙動です。macOSバージョンは10.14.4。
なお現時点でChromeではセットされた言語設定をVoiceoverで読み上げませんが、「翻訳」ボタンが操作可能になっていれば翻訳はちゃんと機能します。

以上、覚え書きメモでした。

次世代の翻訳の世界をMacでもぜひ体験してみてください。

2019年5月15日水曜日

[Mac] Voiceoverで標準「メール」の「お気に入りバー」を使う。


Voiceoverで使えるMac用メールクライアントはいくつかありますが、筆者は横着なのでmacOS標準の「メール」を利用しています。機能的に物足りなさはありますが、さほどヘビーにメールを利用しているわけではないのでそこそこ便利に使っています。何よりApple純正ということでmacOSとの親和性やVoiceoverでの操作が保証されているという安心感もありますしね。

ただメールアカウントが増えてきたり、スマートメールボックスをぱかぱか作っていくと、使いたいメールボックスを開くのが億劫になってきます。マウスユーザーならメールボックスリストからクリックすればいいのですが、Voiceoverではいちいちカーソルを動かして目的のメールボックスを探さなければなりません。正直、かなり面倒です。
そこで活用したいのが「お気に入りバー」。
これはよく使うメールボックスのエイリアスを登録して、簡単にアクセスするための機能です。何と言っても、ショートカットキー(Command+数字)で登録したメールボックスを即座に開けるのが超絶的に便利。

お気に入りバーを利用するには、一般的な操作では、メールボックスリストからメールボックスをドラッグ&ドロップするだけで良いのですが、ショートカットキーやメニューを用いて操作することができないため、マウスを使わないVoiceoverユーザーはちょっと工夫が必要です。

Voiceoverでドラッグ&ドロップ操作を実行する方法には、大きく分けて2つの方法があります。一つ目は、VO+カンマで項目にマークを付け、VO+ピリオドなどのドロップコマンドでドロップする方法です。ただこの操作は使えるものと使えないものがあり、残念ながら今回の目的ではうまく操作することができませんでした。もしかしたら操作が間違ってたのかもしれませんが、何度も失敗してイライラしてきたので断念。
もう一つが、マウスポインタをVoiceoverでコントロールしてドラッグ&ドロップを実行する方法。こちらではなんとかうまくいったので、今回はその方法をご紹介しましょう。
ちょっと手順が多いように見えますが、操作自体はシンプルなので落ち着いて操作すれば大丈夫、なはずです。

ではいってみましょう。
まずはメールボックスリストとお気に入りバーが表示されていない場合は表示させておきます。「表示」メニューから、

  • メールボックスリストを表示
  • お気に入りバーを表示

を選択します。これで準備は完了。
まずはメールボックスをお気に入りバーへ登録する手順です。

  1. メールボックスリストにフォーカスする
  2. VO+Shift+下矢印で操作開始する
  3. お気に入りバーに登録したいメールボックスにフォーカスする
  4. VO+Command+’F5’でポインタを合わせる
  5. VO+Command+Shift+スペースを押す(マウスボタンを押す)
  6. VO+Shift+上矢印を押して操作終了する
  7. お気に入りバーへフォーカスする
  8. VO+Shift+下矢印で操作開始する
  9. 登録先の項目にフォーカスする
  10. VO+Command+Shift+スペースを押す(マウスボタンを放す)

これでメールボックスが登録先に指定した項目の直後に登録されます。
なおお気に入りバーへ登録できるメールボックスは最大で9つまでです。
お気に入りバーへ登録したメールボックスを開くショートカットキーは、「メールボックス>よく使うメールボックスを開く」で確認することができます。
では次に、お気に入りバーへ登録したメールボックスの順序を変更する手順です。

  1. お気に入りバーにフォーカスする
  2. VO+Shift+下矢印で操作開始する
  3. 移動させたいメールボックスにフォーカスする
  4. VO+Command+’F5’でポインタを合わせる
  5. VO+Command+Shift+スペースを押す(マウスボタンを押す)
  6. 移動先の項目にフォーカスする
  7. VO+Command+Shift+スペースを押す(マウスボタンを放す)

これでメールボックスが移動先に指定した項目の後ろに移動します。
では最後に、お気にりバーに登録したメールボックスを削除する手順です。

  1. お気に入りバーにフォーカスする
  2. VO+Shift+下矢印で操作開始する
  3. 削除したいメールボックスにフォーカスする
  4. VO+Command+’F5’でポインタを合わせる
  5. VO+Command+Shift+スペースを押す(マウスボタンを押す)
  6. VO+Shift+’D’でデスクトップへ移動する
  7. VO+Command+’F5’でマウスポインタをずらす
  8. VO+Command+Shift+スペースを押す(マウスボタンを放す)

これで指定したメールボックスがお気に入りバーから削除されます。うまく削除されない場合はアプリケーション切り替え(Command+Tab)でFinderへ移動し、デスクトップへ移動してから実行した方が確実かも。要するにポインタがメールのウィンドウに入っていると失敗するようです。
なお元々のメールボックスは削除されません。

これでVoiceoverユーザーもお気に入りバーを活用できますね。めでたい。
それにしても、Voiceoverのドラッグ&ドロップコマンドって、まともに使えるケースが少ないように思えるのは私だけでしょうか。今のところSafariやテキストエディット、Finderのタブを操作する時くらいにしか使えてないのですが。要研究ですね。


※検証バージョン:macOS 10.14.4

2019年4月4日木曜日

[Mac] macOS Mojave 10.14.4にアップデートしました。


2019年3月26日、AppleはmacOSの最新アップデートである「macOS Mojave 10.14.4」を公開しました。
Mojaveに関してはファーストリリースから10.14.2まで、Voiceover環境で日本語変換候補を読み上げないという現象をお見舞いされて酷い目にあったので、いまだにアップデートに躊躇してしまうのですが、伝え聞く情報によれば大きなトラブルは発生していないようなので思い切ってアップデートしてみました。トラブル情報がないのは誰もアップデートしていないからかもしれませんが。
炭坑のカナリア、もしくは皇帝の毒味役気分です。

インストールしたのはMacBook Pro Retinaディスプレイモデル(Mid 2012)。CPUはCore i7、メモリは8GBにカスタムしていますがかなりギリギリの機種です。
結論から言えば大きな問題は発生していません。あーよかった。
まあVoiceover的にはトラブルはありませんが、改善もないという漢字です。テキストエディットで行単位の読み上げがおかしくなる現象もそのまま。改悪されていないだけでもよしとするべきでしょうか。

Appleからのリリースノートはこちら。

このアップデートでSafariの挙動が少し変わり、例えば「http」のWebを開くと真っ先に「Webサイトは安全ではありません」と読み上げるようになりました。あとリロードするとたまにWebコンテンツの操作が解除されるなどの謎挙動も見られます。細かい違和感はあるものの、慣れノ問題かもしれません。

あとこれはアップデートしてから知ったのですが標準メールでGmailに不具合が発生しているトラブルがあったようです。アップデート後にGoogleアカウントのパスワードを要求されましたが、入力してログインし正常に使えています。対策されたのかな?

あと、リリースノートに記載されていませんが重要な変更もありました。
それは一部で議論になっている「アクセシビリティイベント」の設定です。
これはVoiceoverユーティリティの「Web」>「一般」に追加されている設定で、デフォルトで有効になっています。ここには以下のような説明文がつけられています。

アクセシビリティイベントを使用すると、VoiceOverなどの補助機能のWebサイトでの挙動をカスタマイズできるようになります。アクセシビリティイベントを有効にすると、Macで補助機能がアクティブかどうかが分かる場合があります。

アクセシビリティイベントは、macOS 10.14.4と同時期にリリースされたiOS 12.2でも追加されています。正直情報が乏しいためこの機能そのものについて何かコメントすることはできませんが、問題は、これをAppleがどのような意図を持って追加したのか、どのように動作するのか、どのような情報が送信されるのか、アナウンスしていない点にあるような気がします。リリースノートにも掲載せず、こっそりこのようなオプションを加える姿勢は不信感を抱かれたとしても仕方がありません。Voiceoverユーザーとしては無関係なオプションではありませんから、ちょっと気になりますね。
そのうち情報は出てくると思いますが、それまではこのオプションは無効にしておいた方がいいかもしれません。


ひとまずブログを統一します

BloggerがVoiceoverで非常にアクセスしにくくなってしまったため、しばらくはMac関係の記事も メインのブログ にエントリーすることにしました。ブログの切り替えが非常に難しいんですよ。 改善されればまたこちらにもエントリーするかもしれませんが。 よろしくお願いします。