複数のVoiceover設定を使い分けよう
Voiceoverをさまざまなアプリで使っていると、アプリごとに設定を変えたいと思ったことはないでしょうか。
SafariでWebを読むときは高速読みしたいけど、
Twitterやテキストエディットでは、書いたテキストを確認したいからスピーチ速度を遅くしたり、テキスト読みの詳細度を高くしたい……など。
でもいちいちその都度設定を変更するのは面倒です。
MacのVoiceoverには
「アクティビティ」という機能があります。
これはVoiceoverの設定の一部を一時的に切り替える機能。
複数のアクティビティを作成して、任意、もしくは指定したアプリやWebサイトを開いたタイミングで、登録した設定内容でVoiceoverを使用できます。
どんな用途があるか、ちょっと考えて見ました。
・テキストエディットだけ声やスピーチ速度を変える
・電子書籍を読む時だけスピーチをゆっくりに
・Safariを起動させた時にクイックナビを有効にする
・Safariの特定サイトでスピー^チ言語を切り替える
・メディアプレイヤー使用時は読み上げを切る
・Twitterのユーザー名を「読み方」で簡略化する
・アプリごとにコマンダーの内容を変える
・Webサイトやアプリごとにホットスポットを使い分ける
といった感じです。
ちょっと便利そうでしょう?
アクティビティの設定方法
まずはVO + F8を押してVoiceoverユーティリティを開きます。
カテゴリ一覧から「アクティビティ」をクリック。
「追加」をクリックしてアクティビティを作成し、名前を入力しましょう。
アクティビティで設定を切り替えるには、
まず「このアクティビティに含める設定を選択」にある項目にチェックを入れて
「設定」をクリックします。するとその項目の設定画面が開くので、、新しい設定を指定します。ここでは「詳細度」「Web」「ホットスポット」が設定可能。
チェックを入れない項目は、Voiceoverのデフォルト設定が適用されます。
さらに「含める追加設定」をクリックすると、
声や読み上げ方、コマンダーやクイックナビなどの設定が可能になります。
指定したアプリやWebサイトでこのアクティビティを自動的に切り替えたい場合は
「このアクティビティの使用対象」をクリックして、
アプリもしくはWebサイトのアドレスを登録します。
あらかじめそのアプリを起動しておけば、プルダウンメニューから簡単に指定できます。
なお、複数のアクティビティ間でアプリやWebサイトを
重複して指定することはできません。
「アクション」をクリックすれば、
選択したアクティビティを複製したり設定をリセットすることができます。
アクティビティを削除するには、
アクティビティを選択して「削除」をクリックします。
アクティビティを切り替える
アクティビティを切り替えるには、
VO + X
を押せば、アクティビティセレクタが開くので、
上下矢印キーで選択し、
Returnキーで切り替えられます。
アクティビティセレクタを開いた状態で、
もう一度
VO + X
を押すと、前回使用したアクティビティが適用されます。
新しいアクティビティを作成し、いざ切り替えたら音声が出なくなった……そんなときは慌てず試して見ましょう。
ちなみにセレクタのリストに表示されている「Voiceover設定」がデフォルト設定です。
「このアクティビティの使用対象」を設定している場合は、
そのアプリやWebサイトを開いた時に自動的にアクティビティが切り替わります。
もちろんこの場合でも、アクティビティセレクタを開いて別のアクティビティを選択できます。
まとめ
アクティビティを使えば、
ずっと同じ音声や設定で使う時よりも、
変化があって長時間の作業も飽きない…ような気がします。
ただうちのMacBookが古いせいか、アクティビティが切り替わる時に1秒くらい待たされるのがちょっとだけ気になりました。
それさえ我慢できれば結構面白い機能だと思いますよ。
これを拡張して、メールやメッセージ、SNSで投稿者ごとに音声を変えたりできると楽しそうですけど…でも重くてイライラしてしまうかも?
あと、もう少し日本語ボイスの種類が欲しいなぁ。
せめてiOSと同様に、Siriの声が使えるといいのに。
というわけで、
工夫次第でVoiceover作業が楽しくなる
アクティビティのお話でした。
※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。
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