当ブログのVoiceover関連記事では、Voiceoverのコマンドの表記に「VO」という略称を用いています。
この「VOキー」は、「Voiceover修飾キー」と呼ばれルものです。この記事では、Voiceover修飾キーの説明と設定方法、さらにMacBookユーザーのためのファンクションキーの設定について紹介します。
Voiceover修飾キー
Voiceover修飾キーとは、Voiceoverのコマンドを実行するために、同時に押すキーのことです。
これは、元々のキーの機能やmacOSのショートカットキーと、Voiceoverコマンドを区別するために用いられます。
VoiceoverのほとんどのコマンドはVoiceover修飾キーと他のキーを同時に押して実行します。
初期設定のVoiceover修飾キーは、
ControlキーとOptionキーの同時押し
に設定されています。
・AppleのJIS配列では、
Controlキーは、キーボード左下隅から2個上のキー、
Optionキーは、キーボード左下隅から1個右のキーです。
・Windows用外部キーボードを使用する場合は、
Controlキーは、キーボード左下隅のキー、
Optionキーは、その2個右のキー(Altキー)です。
例えばVoiceoverのカーソルを動かすコマンドは、
Control + Option + 左右矢印キー
という操作になります。
そして一般的にVoiceover修飾キーは「VO」と略して表記されます。
上記コマンドを例にすると、
VO + 左右矢印キー
と表記されます。
当ブログでもこの表記を使用していますので、覚えていただけると幸いです。
CapsLockをVoiceover修飾キーとして使用する
Voiceover修飾キーは、Control+Option以外に、「CapsLock」キーを設定することができます。この2通りのVoiceover修飾キーを併用することもできます。
設定するには、Voiceoverをオンにした状態で「VO + F8」を押してVoiceoverユーティリティを起動、
「一般」カテゴリにある「VoiceOverに使用する修飾キー」設定から、
- Control+Option
- CapsLock
- Control+Option または CapsLock
から選択します。
なおCapsLockキーの位置は、
・Apple JISキーボードでは
左下隅のキー
・Windows用外部キーボードの場合は
左下隅から2個上のキー
となります。
CapsLockキーをVoiceover修飾キーに設定した場合は、これを2回連続して押すことで本来のCapsLockキーとして動作させることができます。
MacBookのファンクションキー(F1~F12)の設定
Voiceoverコマンドでは、頻繁にファンクションキー(F1~F12)が用いられます。
しかしMacBookではファンクションキーを単独で押すと、画面の明るさ調節などのMacBook固有のコントロールキーとして動作します。そのため、これをファンクションキーとして使用するには、「Fn」キーを
同時に押さなければならずコマンドによってはかなり使いにくく感じます。
そこで、ファンクションキーの設定を変更しましょう。
システム環境設定を開き「キーボード」>「キーボード」の順に選択。
「F1、F2などのキーを標準のファンクションキーとして使用」
にチェックを入れます。
これで、ファンクションキー単独が「F1~F12」キーとして動作します。明るさの調節などのコントロールは「Fn」キーを押しながら「F1~F12」キーを押します。
Voiceoverを使用する場合は、この設定の方が確実に便利です。
Touch Bar搭載MacBook ProのファンクションキーとESCキー
MacBook Proの一部モデルは、ファンクションキーとESCキーの部分が「Touch Bar」になっています。
もちろんTouch Barに表じされるファンクションキーやESCキーでVoiceoverを操作することもできるのですが、場合によっては物理キーでの操作が必要になるかもしれません。Voiceoverでは、ファンクションキーの代わりに
「Fn + 数字キー」
を押すことで、同等のコマンドを実行できます。
例えば、Voiceoverユーティリティ」の起動は、
VO + F8
ですが、このコマンドの代わりに
VO + Fn + 8
を使用することができます。
また「ESC」キーの代わりに、
Fn + Tab
で代用することができます。
まとめ
Voiceover修飾キーとファンクションキーの設定についてまとめました。
当ブログのVoiceover関連記事では、「VO」とファンクションキーの表記が頻出しますので、この記事の内容を踏まえた上でお読みください。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。