2018年5月29日火曜日

MacユーザーのためのVoiceover関連リンク集(基本編)

アクセシビリティの概要とサポート


macOSに搭載されている、Voiceoverやズームなどの、
視覚障害者のためのテクノロジーの概要を紹介しています。
iPhone、iPadのページもあります。


macOSのアクセシビリティに関するサポートページです。
最新トピックやフィードバックの案内などが記載されています。


Voiceoverスタートアップガイド

Voiceoverの基本的な操作方法を学べるオンラインマニュアルです。macOSのバージョンごとにサイトが用意されているので、使用しているOSに合わせて参照しましょう。
10.8~10.10まではシンプルなページ構成なので、Voiceover初心者でもそれなりに内容を把握しやすい構成担っています。
10.11以降ページ構成が変更され、左側からもくじを開いて内容を参照する形式になりました。
正直なところ、このページを迷いなく読むには、Voiceoverの操作にある程度慣れていないと難しいような気もします。当事者のユーザーというよりは、レクチャーする方向けに作られているのでしょうか。



Voiceoverユーザーの情報交換

どうしてもアップルからの情報に頼りがちになるmacOSのVoiceoverユーザー。Applevisは貴重な情報交換の場です。ただ、それでもやはりMacよりはiOSの情報がメインというのも事実ではあるのですけど。



2018年5月28日月曜日

[Mac] Voiceoverの相棒になる? OCRアプリ「OCRTOOLS」


視覚障害者にとっても重要なOCR技術


OCR(Optical Character Recognition/Reader)とは、簡単にいうと、画像データに含まれる文字を認識して、テキストデータに変換してくれる技術です。

たとえば紙の書類をスキャンしてデジタルデータ化する際に、OCRで内容を解析し、
テキストで検索できるPDF形式に変換するといった用途があります。
クラウドノートサービス「Evernote」や「OneNote」では、ノートに添付した画像をOCR処理して検索できます。
近年ではAIによりOCR精度も飛躍的に向上し、抽出したテキストを、直接業務で利用する動きも見られるようになってきました。

そしてOCRは、視覚障害者にとっても非常に有益な技術でもあります。
神の本や書類をカメラで撮影して読み上げてくれるアプリや拡大読書器など多くの視覚障害者が、OCR技術の恩恵を受けて情報を得ることができるようになってきました。
話題の「Oton Glass」も、OCR技術を利用して文字を読み上げてくれる製品です。


スクリーンリーダーとOCR


さてOCRと並び視覚障害者の情報取得にとって非常に重要なものが、パソコンの画面を読み上げてくれるスクリーンリーダー。
私は基本Mac使いなので、VoiceoverというmacOSに標準搭載されているスクリーンリーダーを使用して全ての操作を実行しています。
ただ残念ながら、パソコンで扱える全ての機能やコンテンツが利用できるわけではありません。
Voiceoverに全く対応していないアプリケーションもまだまだ多いですし、写真を楽しんだり、音声解説のない動画も内容を理解するのは困難。
これは現時点では諦めるしかありません。

しかし、例えばVoiceoverで操作はできるものの内容が読み上げられない(タグが設定されていない画像形式のボタンなど)や、Twitterで特によく見かける、文章を画像形式に変換している投稿などは、OCR技術を応用すれば内容を把握できる可能性が高くなります。

Windows用スクリーンリーダー 「NVDA」には、Windows 10に実相されているOCRエンジンを呼び出して(NVDA + R キー)、画像コンテンツに含まれるテキストを読むことができますが、MacのVoiceoverには残念ながらこのような機能はありません。
そこで、Macで似たような機能を実現するアプリケーションが無いか探して見ました。

ちなみに、現時点で個人ユースで利用できるMacのOCRアプリとして、ABBYY社の「Finereader」がもっとも有名です。ABBYYのOCRエンジンは、ドキュメントスキャナ「ScanSnap」にも採用されており、その認識率の高さに定評があります。
ただ価格がちょっとお高めなのと、高機能ゆえ手軽に使えないのが難点。

また「Google Drive」には、アップロードした画像をGoogleドキュメント形式に変換することで、OCR処理してくれる無料サービスがありますが、こちらも手順的に煩雑でファイルサイズの制限もあります。認識精度は高いです。


手軽に使えそうなMac用OCRアプリ


いろいろ探した結果、Mac AppStoreで以下の2アプリが見つかりました。

○Macアプリ
開発 Tong Zhang
価格 無料

○Macアプリ
開発 mkanda
価格 600円

「Easy Screen OCR」は、スクリーンショットを撮影し、
GoogleのOCRを利用してテキストを抽出してくれるシンプルなアプリ。
Voiceoverを使いながら読めない部分を解析するのに使えそうと思い
インストールしたのですが、我がMacBook Proでは起動させることができませんでした。
残念。
アップデートなどで起動するようになったらまたレビューしようと思います。


OCRTOOLSの特徴


一方「OCRTOOLS」は、画像ファイルを読み込んでテキストを抽出してくれるアプリ。
こちらは無事起動しました。
ツールバーのボタンなども適切にタグ付けされており、Voiceoverで快適に利用できます。

OCRTOOLSでできることは、
・画像ファイルの読み込み
・クリップボードからのイメージ読み込み
・読み込んだ画像の編集
・OCRによるテキスト抽出
・抽出したテキストを翻訳
です。
ここでポイントと言えるのが、クリップボードからのイメージ読み込みでしょう。
OCRしたいイメージがあれば、コピーするだけで読み込みできるのは非常に手軽。
後述しますが、macOSのスクリーンショット機能では、撮影したイメージをクリップボードに直接保存できるので、NVDAに近い操作性が期待できます。


OCRTOOLSの使い方

クリップボードからのテキスト抽出手順を簡単にまとめると、

1.、ツールバーの「OCR言語」を日本語に設定
2.OCRしたいイメージをコピーする
3.OCRTOOLSに移動し「Command + N」をおす
4.自動的に解析が始まり、テキストが抽出される

テキストフィールドは2つあり、一方は抽出されたテキスト、
もう一方には翻訳されたテキストが表示されます(翻訳言語を指定した場合)。

Voiceoverと連携する場合、スクリーンショットの解析がメインになると考えられます。
通常、スクリーンショットは「Command + Shift + 3」で撮影し、デスクトップにイメージファイルとして保存されますが、この代わりに

Command + Shift + Ctrl + 3

を押すことにより、スクリーンショットの内容がクリップボードに保存されます。OCRTOOLSと連携させる場合は、このショートカットキーを用いるのがおすすめです。


単一ウィンドウのキャプチャ

さらに、

1.解析したいウィンドウにVoiceoverカーソルを移動
2.Command + ctrl + Option + F5を押して
 マウスポインタをVoiceoverカーソルの位置に移動
3.Command + Shift + 4を押す
4.スペースバーを押す
5.Ctrlキーを押しながらマウスボタンを押す

この操作を行うことで、アクティブのウィンドウだけを
キャプチャしてクリップボードにコピーできます。
複数のアプリケーションを同時に開いていて抽出されたテキストがうまく読めない場合に試して見ましょう。
ただアプリケーションによってはうまくキャプチャできない場合もあるようです。
そのような時は、アプリケーションのメニューから他のアプリを隠してから全画面スクリーンショットを撮影するとわかりやすいかもしれません。


OCRTOOLSのOCR精度は?


では肝心のOCR精度はどうでしょうか。


まとまったテキストの認識

まず、まとまった文章からテキスト抽出してみます。
以下のサイトで実験してみました。


このページをSafariで開き、フルスクリーン表示にしてスクリーンショットを撮影。
OCRTOOLSでテキストを抽出しました。
以下は、その結果から本文部分の抜粋です。

────ここから────
吾輩(わがはい)は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当(けんとう)がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所で二ヤ一二ヤ一泣
いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそ
れは書生という人間中で一番樺悪(どうあく)な種族であつたそうだ。この書生というのは時々我々
を捕(つかま)えて煮(に)て食うという話である。しかしその当時は何という考もなかつたから別
段恐しいとも思ゎなかつた。ただ彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフ
ワフワした感じがあつたぱかりである。掌の上で少し落ちっいて書生の顔を見たのがいわゆる人間と
いうものの見始(みはじめ)であろう。
────ここまで────

一部変換できていない部分もありますが、
内容を把握するには十分なレベルではないかと思います。


ウィンドウ内テキストの認識

次は、スクリーンリーダーユーザーにとって重要な、
アプリケーションウィンドウのテキストを抽出してみます。
macOSのシステム環境設定の「一般」パネルを開き、スクリーンショットを作成。
他のウィンドウは開いていない状態で、全画面撮影しました。。
これを、OCRTOOLSでテキスト抽出した結果です。

────ここから────
■ ノステム環境設定 編集 表示 ウィントウ ヘルプ ‡‡ @ ● 詔 倫 Q ◯ ☎ 威)) ¶0O%匡伺 圏ひらかな 1451 O 三
・・ -
ァピァランス
強調表示色
船諄{ 瑞輪
 ̄ jボタノ メニュ一 ゥイノトゥに使われる色
⊃ メ二ユーハーとDoCkを暗< する
⊃ メニューハーを 自動的に表示/非表示
■■その他
サイドバーのアイコンサイズ
スクロールバーの表示
スク口ールバーのクリック時
マウスまたはトラソクハソトに基づいて自動的に表予
⊂⊃スク口ール時に表示
⊂⊃常に表示
次のヘージヘ移動
⊂⊃クリソクされた場所にブャノプ
デフ ォル トのWebブラウザ`
SafarI app
〔コ書類を閉しるときに変更内容を保持するかどうかを確認
〔〕ァプリケーンョノを終了するときにゥィノトゥを閉しる
選択すると 開いていた書類とゥィノトゥは
アプリケ一ノ∃ノの再開時には復元されません
最近使つた項目 |m 個の書類 ァプリケーン∃ノ おょひサーハ
L のMaC と ICIo∪dデ/ \イ ス間て のHa∩doffを許可
使用可能な場合はぱ刀て膚りかな文字を使用
────ここまで────

かなり変換ミスが目立ちます。
ちょっと内容を把握するには厳しいレベルですね。、。


同じ内容をGoogleで認識させて見る

ちなみに、同じスクリーンショットを
Googleドライブでテキスト抽出したものが以下です。

────ここから────
システム環境設定 編集 表示 ウインドウ ヘルプ な 0 回 ea 0 * ( ) 100% CD あ ひらがな 14:51 OE ●Co(く」>] [E] | 一般 「Q検索 アピアランス: ブルー ボタン、メニュー、ウインドウに使われる色 DメニューバーとDockを暗くする ューバーを自動的に表示非表示 強調表示色: 「その他.. <> サイドバーのアイコンサイズ: | 中 RN: ● スクロールバーの表示: マウスまたはトラックパッドに基づいて自動的に表示 ○スクロール時に表示 ○常に表示 スクロールバーのクリック時: 次のページへ移動 ○クリックされた場所にジャンプ デフォルトのWebブラウザ:| / Safari.app ○書類を閉じるときに変更内容を保持するかどうかを確認 Oアプリケーションを終了するときにウインドウを閉じる 選択すると、開いていた書類とウインドウは、 アプリケーションの再開時には復元されません。 最近使った項目: [ 10 全個の書類、アプリケーション、およびサーバ このMacとiCloudデバイス間でのHandoffを許可 V 使用可能な場合はLCDで滑らかな文字を使用 
────ここまで────

かなり正確に変換できています。
OCRTOOLSはまとまったテキストの抽出は得意そうですが、
散らばったテキストを変換するのは苦手なのかもしれません。


操作性は良好。OCR精度に改善の余地あり


OCRTOOLSはVoiceover対応でクリップボードからの変換も可能。
操作性も非常に良好なのですが、
肝心のOCR精度はちょっと微妙…というのが現時点での印象です。
変換エンジンにGoogleが利用できるようになると精度向上が期待できると思うのですが、今後のアップデートで対応してほしいところです。

※この記事はmacOS 10.13.4で執筆しました。


[Mac] Voiceoverの検索機能を使いこなそう


通常の検索機能はVoiceoverでは不便


コンピューターから必要な情報へ素早くアクセスする基本的な機能が「検索」です。
Macの一般的なアプリケーションでは「Command + F」で
検索ワードを入力してコンテンツを検索できますが、
Voiceover環境では使いにくいケースが多いように感じます。
例えば検索結果がハイライト表示されるだけで、その部分を音声で示してくれないなど…。

そのかわりVoiceoverには独自の検索機能が用意されており、
これを使用して情報を検索する事ができます。

この検索機能はほとんどのアプリケーションで利用できますが、
「Numbers」など、この機能が使えない場合もあります。
なおNumbersの場合は標準の検索機能がVoiceoverに対応しています。


文字を検索して結果を音声読み上げ


まずキーワードによる検索機能をご紹介します。
Safariやテキストエディットをはじめ、Voiceoverで読み上げる事が可能なコンテンツであれば、任意の文字列をキーワードにして検索する事ができます。

検索したい内容にVoiceoverカーソルを移動させたら、

VO + F

を押すと、キーワード入力ウィンドウがポップアップします。
ここに検索ワードを入力しましょう。
注意したいのが、直接入力できるのは1バイト文字だけという点。
日本語を入力することはできません。
ただこれは日本語での検索はできないということではなく、
キーワードをコピー&ペーストすれば検索できます。
試した範囲では、検索ワードは単一のみ。
演算子などは使えないようです。

Returnキーを押せばヒットした箇所の先頭にVoiceoverカーソルが移動し、
その部分が読み上げられます。
次の検索結果に移動するには、

VO +G

を押します。
Shiftキーを押しながら実行すると、逆方向へ検索します。
該当する部分が見つからない場合はサウンドエフェクトが鳴ります。

なお検索ワードを湯力する際、上下矢印キーで過去の検索履歴を呼び出すことも可能。
Returnキーで洗濯して検索、
Command + Deleteキーで履歴を削除できます。


高速検索機能を使う


文字を検索するもう一つの方法が
「高速検索」機能です。
これはキーワードを入力するのではなく、Commandキーと検索したい行の先頭文字を押すことで、素早く行を検索できる機能です。

高速検索を使用するには設定が必要。
Voiceoverユーティリティを開いたら(VO V+ F8)、
カテゴリから「ナビゲーション」を洗濯。
「高速検索を有効にする」にチェックを入れ、検索に使用するCommandキー(左右どちらか)を洗濯します。
左Commandキーを設定すると他のショートカットキーが使えなくなる場合があるので、通常は右Commandキーを指定します。

あとは、指定したCommandキーと英数キーを押せば、その文字が先頭にある行にVoiceoverカーソルが移動して読み上げられます。
検索できるのは英数のみ、大文字/小文字の区別はされません。
通し番号が振られたリストや表見出しなどを探すのに役立ちそうな機能です。
ただ日本語は検索できないので、用途の幅はあまり広くはない感じでしょうか。

テキスト属性やWeb要素を検索する


Voiceoverの検索機能では、キーワードでの検索に加え、
テキストの属性やWebの要素を検索することもできます。

VO + Shift + F

を押すと、検索コマンドメニューが表示されます。
ここで使用できる検索コマンドとショートカットキーを確認できます。

例えばイタリックやボールド、カラー変更といったテキスト属性や、見出しやリンクなどのWebパーツなど多くの要素を検索できます。
Web要素の検索は「1文字クイックナビ「と同様の機能。1文字クイックナビは使うたびに機能をオン/オフしなければならないので、それが面倒な場合は(押すキーは多いですが)検索コマンドを使いましょう。
例えば見出しの検索なら、

VO + Command + H

で検索できます。
Shiftキー同時押しで逆方向に検索します。



テキスト校正に使う


私は検索コマンドを、原稿テキストの校正チェックに利用しています。
Voiceoverでテキストを書く場合、タイプミスや重複表現などは音声である程度チェックできるのですが、同音異義語など音声ではチェックし切れません。
そこで見える人に原稿をチェックしてもらうわけです。
その際、修正が必要なポイントのカラーを変更して戻し、てもらいます。
いわゆる「赤入れ」ってやつですね。

あとはチェックされたテキストを開いて、検索コマンドで「カラー変更」を探し、
修正していく流れです。

文字や表現の直しは「カラー変更」、文字フローは「アンダーライン」、文字不足は「イタリック」で不足文字数を記載といったように、事前にルールを決めておく方法も良いでしょう。
個人的にはカラー変更のみにしてその都度注釈を加えてもらう方が無難かな?と思います。

Voiceoverユーザーが、長文テキストを読みやすくするために、
見出しタグ代わりにテキスト属性を使用する………など工夫次第でさまざまな応用ができるかもしれません。


難点はあるけど無いと困る検索機能


というわけで今回はVoiceoverの検索機能でした。

かなりシンプルな機能だし、
日本語で検索ワードを直接入力できないなど不満な点もありますが、手放せない機能であるのは事実ですね。

なおSpotlightはVoiceoverでなんとか使えるので、
Mac全体はSpotlightで、コンテンツの内容は検索コマンドを使うのが自分的セオリーです。

※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。


[Mac] 慣れると便利なクイックナビ


片手でVoiceoverを操作できる


クイックナビは、Voiceoverの操作を少ないキー操作で可能にする機能です。
Voiceoverでもっとも頻繁に使うナビゲーション操作が
矢印キーだけで実行できるので、片手でスイスイとWeb閲覧などができてしまいます。

VOに慣れるまでは無意識にクイックナビを有効にしてしまい混乱してしまう事がよくあったのですが、ナビゲーション操作の基本が染み付いてくると、状況に応じてクイックナビを使い分けられるようになってきました。
片手操作でWebをサクサク読めるのは慣れると元には戻れなくなるほど快適なのです。

というわけで、ここではクイックナビの基本と、
1文字クイックナビについて解説します。


基本:矢印キーによるナビゲーション


クイックナビのオン/オフを切り替えるには、

右矢印キー + 左矢印キー

を同時に押します。
同時押しするごとに、クイックナビのオン/オフが切り替わります。
その都度「クイックナビオン」「クイックナビオフ」と読み上げられ、状況を確認できます。
クイックナビがオンの状態では、矢印キーがクイックナビに専有されるので注意しましょう。

この操作でクイックナビが有効にならない場合は、Voiceoverユーティリティ(VO + F8)の「コマンダー」>「クイックナビ」にある「左右の矢印キーを使ったクイックナビの切り替えを許可」設定にチェックが入っているか確認しましょう。

クイックナビの基本は、矢印キーによるナビゲーションです。
使えるコマンドは以下の通り。カッコ内は通常時のVoiceoverコマンドです。

→  右に移動 (VO + →)
←  左に移動 (VO + ←)
↑  上に移動 (VO + ↑)
↓  下に移動 (VO + ↓)
↑+↓  アクションを実行 (VO + スペース)
↑+→  次のロー^ター項目 (VO + Command + →)
↑+←  前のローター項目 (VO + Command + ←)
↓+→ 項目の操作を開始 (VO + Shift + ↓)
↓+←  項目の操作を中止 (VO + Shift + ↑)

「Webローター」は、登録したVoiceoverコマンドを選択して上下キーで簡単に実行できる機能です。
例えば「見出し」を選択して上下矢印を押せば、前後の見出しを検索して移動します。
また「文字」を選択すれば、上下キーでカーソルのテキストを1文字ずつ読み上げます。
ローターの項目は、Voiceoverユーティリティの「Web」>「Webローター」から設定できます。

通常のVoiceoverコマンドは常に両手で操作しなければならず、長時間Web閲覧などを続けているとかなり疲れてしまいます。
そんな時にクイックナビを有効にすれば片手だけで操作を続行できるので、姿勢を変えるなどリラックスしつつ作業を続けられます。
さらに、

VO + A(カーソル内容の読み上げ)
VO + P(現在の段落を読み上げ)

などのコマンドを併用して、
連続読みさせることで、さらに負担を軽減できます。


単一キーによるナビゲーション(1文字クイックナビ)


クイックナビを有効にすると、もう一つの機能「1文字クイックナビ」が使えます。
これは、設定した単一キーを押して、Voiceoverコマンドを実行する機能です。
1文字クイックなびを使用するには、クイックなびを有効にして

VO + Q

で機能のオン/オフを切り替えます。
1文字クイックなびがオンの状態で
設定されているキーを押すと、コマンドが実行されます。
初期状態では、以下のキーに検索コマンドが設定されています。

B=ボタン、C=チェックボックス、D=別の項目
F=テキストフィールド、G=イメージ、H=見出し
J=コントロール、L=リンク、M=同じレベルの見出し
N=自動Webスポット、R=ラジオグループ、T=表
V=閲覧済リンク、X=リスト
1~6=対応する見出しレベル

キー単体で押すと順方向、
Shiftキーと押すと逆方向に検索します。
キーを押した時、対応するコマンドが使えない場合は通常のキーとして動作します。
例えば「H」キーは、Safariでは見出しを検索しますが、テキストエディットではそのまま「H」と入力されます。
逆にSafariで検索フィールドなどに「H」を入力したい場合は、1文字クイックナビもしくはクイックナビを無効にする必要があります。


コマンドのカスタマイズ


1文字クイックナビのキーと割り当てるコマンドは、
カスタマイズすることができます。

Voiceoverユーティリティを開き(VO + F8)、「コマンダー」を選択。「クイックナビ」タブを開きます。
「コマンドを割り当て」ボタンをクリック。修飾キーのポップアップメニューから「単一キー」
を選択します。
あとは「追加」ボタンをクリックしてキーを追加し、新しいキーと実行するVoiceoverコマンドを指定しましょう。
検索コマンドだけでなく、ほとんどのVOコマンドを指定できます。


通常コマンドとの使い分けがポイント


というわけでクイックナビの機能をご紹介しました。
なんのひねりもなくてすみません。

VO使い始めのうちは厄介に思っていたクイックナビも、
今は状況に応じて使い分けています。

覚える操作が少ないので、もしかしたらVoiceoverを初めて使う場合、
クイックナビから入る人もいるのでしょうか。
個人的にはやはり基本的なコマンドを覚えてから、その補助としてクイックナビを使うスタイルの方が応用しやすいのかなとおもいますが、どうなんでしょうかね。

ともかく、長時間Webを読むには
クイックナビは最適な機能であるのは間違いありません。
是非マスターして快適なVoiceoverライフを手に入れましょう。

※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。


2018年5月27日日曜日

[Mac] Voiceoverで使えるTwitterクライアント「Twitterrific」

Twitterクライアント選びは悩みのタネ


LINE、Facebook、Instagramなど数多くのSNSがありますが、他ユーザーとゆるく繋がりつつ情報収集ツールとしても便利なTwitterは根強い人気があります。
特に視覚障害者にとってはテキスト中心で280文字の制限は、スクリーンリーダーで幅広い情報を短時間で読むには適していると感じています。
そしてTwitterのもう一つのメリットが、Webや公式アプリだけでなく、サードパーティー製のクライアントが選べるという点でしょう。
Mac AppStoreで入手できるものだけでも、


主要なものだけでも、これだけあります。
ただ、残念ながら
Voiceoverでまともに使えるアプリケーションは少数派だったりします。
その中でも「夜フクロウ」は、Voiceoverでほぼ問題なく使え、さらに動作も軽く、しばらくメインで使用していました。

○Macアプリ
開発 aki-null.net
価格 無料

しかしこのアプリ、2016年を最後にアップデートされなくなってしまい、Twitterの仕様変更や機能追加により使い勝手が悪くなってきました。
基本機能はまだ大丈夫なのですが、長いツイートの表示が切れてしまったり引用リツイートが表示されないなど、細かいストレスがたまります。
それで、夜フクロウを補うという意味で、
Twitterの公式クライアントを併用しつつだましだまし使っていました。

ところが、2018年2月16日、
突然公式クライアントの配布とサポートの打切りが発表されました。
3月16日には公式アプリからのTwitterへの接続が遮断されるという徹底ぶり。
まさに晴天の霹靂。

まあTwitter社からすればWebで使ってくれというメッセージだとは思うのですが、
ちょっと乱暴だなというのが正直なところ。
個人的にはSafariだと思いしタブをガンガン開いているのでクライアントアプリで使いたいのです。
というわけで、やや強制的にアプリを乗り換える羽目になってしまいました。


Twitterrific(ツイテリフィック)に乗り換え


とはいえ選択肢は少ないわけで、最終的に候補に上がったのは「Tweetbot」か「Twitterrific」の2アプリ。
でも両方とも有料でしかもいいお値段します。
そこで色々調べた結果、選んだのが
「Twitterrific(ツイテリフィック)」です。
決めては「Voiceover対応」を明示している点でした。

なお先日、Tweetbotの半額セールがあったので)600円)購入して見たのですが、
残念ながらVoiceoverではタイムライン上のユーザー情報を一切読み上げないことがわかりました(Version 2.5.4 (25400))。
というわけで、現時点でVoiceoverユーザーにとって実用的なTwitterクライアントは
Twitterrific、という雰囲気になりました。
もしかしたらマイナーなアプリでもっと使えるものがあるかもしれませんが…。
ご存知でしたら情報をお寄せください。

○Macアプリ
開発 The Iconfactory
価格 2,400円

通常価格は2,400円ですが、期間限定の乗り換えキャンペーンで60%ディスカウントされており、960円で購入できました。

TwitterrificはオーソドックスなTwitterクライアントです。
マルチアカウントに対応し、基本的なTwitterの機能はもちろん、引用リツイートや280文字投稿などにも対応しています。
iCloudを経由してiOS版と未読ポイントなどを同期できるのも大きな特徴でしょう。
ミュート機のうが充実しているのも精神衛生上よろしい。
独自のミュート機能に加え、Twitterのミュートにも対応指定ます。
なおインターフェイスは英語表記のみ。用語に慣れるまでは少し違和感あるかもしれません(Quote=引用リツイート、Muffle=ミュートなど)。

他にもツイートが色分けされていてわかりやすいとか、写真表示が綺麗だとか複数のタイムラインを並べて表示できるなどの特徴もあるようですが、見えない私にはレビューできないので割愛します。


実際にVO環境でTwitterrificを使って見た


では実際のところ、Voiceover環境でちゃんと使えるのか?
まだ使い始めではありますが、Voiceoverユーザーの観点からTwitterrificのファーストインプレッションを書いて見ます。
なおバージョンは5.3 (93)です。

・Voiceover対応

流石にアナウンスされているだけあり、Voiceover対応はしっかりしています。
読み上げないボタン類もなさそう。VOの基本操作に慣れていればすんなり使い始められるでしょう。

ただこれはバグだと思うのですが、
改行が入っていたり長文のツイートの読み上げが不完全なケースが見られます。
例えば上矢印でタイムラインを時系列に読んでいると、ツイートの前半を読まなかったり、
下矢印キーでタイムラインを遡って読んでいると、ツイートの読みが途中で終わってしまうことがあります。
さらに矢印キー操作では、ツイートの読みこぼしも発生します。

改善されるまでは、読み上げが不完全だと気がついたら、上下矢印キーでツイートを行ったり来たりして読むか、「Command + O」でツイートをポップアップして読むしかなさそうです。

今の所、タイムラインのスクロールエリアを操作可能にして(VO+Shift+下矢印)、
「VO + 左右矢印キー」を使って読む方法が比較的確実でしょうか。ちょっと面倒。

・写真説明文に対応

ツイートを投稿するとき、写真に説明文をつけられます。比較的新しい機能なので、対応しているクライアントは少ないのですが、Twitterrificはしっかり対応しています。

しかし問題も。
投稿するときはいいのですが、投稿された写真の画像説明文が読み上げられません。
Returnキーで写真をポップアップ表示しても読まれない…。
何か操作間違っているのでしょうか。
まさか投稿だけ対応ということもないと思うのですが。

・豊富なショートカットキー

これは他のクライアントでも同様ですが、
Twitterrificにも豊富なショートカットキーが用意されており、
ほとんどの操作をキーボードだけで実行できます。
ショートカットキーの確認はこちらから。


新規ツイートやタイムラインの切り替えなど主要なショートカットキーはメニューから確認できます。
メニューから確認できないもので使用頻度が高いのは、

スペース:タイムラインで次のツイートに移動
Shift  スペース:タイムラインで前のツイートに移動
ツイートで右矢印:リンクをブラウザで開く
ツイートで左矢印:ツイートを含むスレッドを表示
ツイートでReturn:添付ファイルをポップアップ表示
Command+上矢印:最新のツイートへ移動
Command+下矢印:最後のツイートへ移動
ESC:ポップアップを閉じる

あたりでしょうか。
ツイートのコンテキストメニューを開くと(VO + Shift + M)、メニューが開きいくつかのアクションを実行できます。
ツイート内のハッシュタグへのアクセスは、本文を操作可能にして辿らなければならずちょっと面倒。iOS版のようにメニューから飛べるようになると便利なのですが。
あと気になったのが、ツイートごとにリツイートや引用などを実行する6つのボタンがあり、Voiceoverがいちいちこれらを読み上げるのが煩わしく感じます。
ショートカットキーで実行できるボタンは設定で非表示にできると良いですね。できるのかな。

・動作がちょっと重いのが気になる

夜フクロウと比べると、全体的に動作が重いと感じます。
稀にフリーズ?ってくらい重くなったりします。
Twitterrificを起動しなおせば改善されますが。

欲をいえば、夜フクロウにある、タイムラインで指定したツイートの投稿者の最近のツイートをワンキーで開ける機能があるといいなあ。


Voiceover対応であることの意義


まだ不満な部分はあるものの、
利用するメリットはとても多いというのが現在の感想。
しばらくはTwitterrificで過ごしてみようかな?という感じです。

アップデートも頻繁に行われているので、不具合も解消されるのではと期待しています。
公式クライアントから乗り換えたVoiceoverユーザーも増えてイるでしょうし。

なによりVoiceover対応を明記しているのは、今後使い続けるにあたり大きなポイントではないでしょうか。
Apple純正以外でVoiceover対応を明記していないアプリケーションは、例え現在使えていたとしても、今後アップデートなどで使えなくなる可能性は大いにあります。
それだけスクリーンリーダーに頼っているユーザーは危うい状況に晒されているのが残念ながら現状ではないかと思います。

……でもやっぱり「夜フクロウ」が更新再開されるのが、自分にはベストなんですけどね。


※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。

[Mac] Voiceoverでメニューと代替オプションへアクセスする

Voiceoverでメニューを操作する


macOSのユーザーインターフェイスは、さまざまな種類の部品で構成されています。
その中でも「メニュー」は、
アプリケーションの機能を使いこなす上でとても重要なパーツです。

特にVoiceoverユーザーにとっては、確実に内容が読み上げられるメニューは、
そのアプリケーションにどのような機能があるのかを知ったり、
ボタンなどのGUI操作をせずに機能を実行するための貴重な手がかりとなります。
私も新しいアプリケーションを使用するときは、まずメニューを一通りチェックして
どのような機能が使えるかを把握するようにしています。

それだけに、メニュー操作をしっかり身に付けるのは、
VoiceoverでMacを使いこなすための必須科目と言えるでしょう。

Macで使用されるメニューは、大きく分けると以下の4種類です。

・メニューバー
・エクストラメニュー(状況メニュー)
・コンテキストメニュー(ショートカットメニュー)
・メニューボタン、プルダウンメニューなど

今回は、これらのメニュー要素をVoiceoverで操作する方法をまとめてみました。
いまさらな部分もあろうかと思いますがお付き合いください。


メニューバーの開き方

macOS画面の上部にあるのがメニューバーです。
ここには現在アクティブになっているアプリケーションの
メニューが表示されるほか、
左上隅にはMacの基本機能を呼び出すアップルメニューがあります。

メニューバーはアプリケーションの機能を実行するだけでなく、
キーボードショートカットを確認するのにも役立ちます。
では、このメニューへアクセスしてみましょう。

VO + M

を押すと、メニューバーにVoiceoverカーソルがフォーカスします。
「左右矢印キー」もしくは「VO + 左右矢印キー」で開きたいメニューを選ぶと、
メニューの名称と項目数が読み上げられメニューが開きます。

左右矢印キーを使用する場合、メニューの端に達すると反対側に移動します
「VO + 左右矢印キー」を使用する場合、Voiceoverユーティリティの「ナビゲーション」にある、
「カーソルを反対側に復帰」にチェックが入っていなければ、
項目はループせず、メニューの端に達するとサウンドエフェクトが鳴ります。

目的のメニューが読み上げられたら、
「下矢印キー」を押すと、そのメニュー項目へフォーカスします。


メニューエクストラ(状況メニュー)の開き方

メニューバーの右上隅から、左方向へアイコンや時計などが並んでいる部分が、
メニューエクストラ(状況メニュー)です。
ここから、システムの情報や常駐アプリケーションへアクセスできます。

VO + Mを2回

押すと、メニューエクストラ(状況メニュー)に
Voiceoverカーソルがフォーカスします。
「VO + 左右矢印キー」で開きたいアイコンを選び、
「VO + スペース」でメニューが開き項目にフォーカスします。

項目によっては、メニューではなくポップアップウィンドウが開く場合があります。

コンテキストメニューの開き方

マウス操作の「右クリック(またはControl + クリック)」で開く、
メニューが、コンテキストメニュー(ショートカットメニュー)です。
これは、

VO + Shift + M

コマンドで開きます。
メニューが開くと項目数が読み上げられ、
「下矢印キー」でメニュー項目にフォーカスします。

Finder上の項目やデスクトップ、
SafariのWebコンテンツ上などにVoiceoverカーソルをフォーカスし
上記コマンドでメニューを開き、さまざまな機能が使えます。
カーソルをフォーカスしただけではメニューが使えるか判別できませんが、
結構いろいろな部分でメニューが使えるので試してみましょう。

このメニューは、
「VO + Command + スペース」でアクションメニューを開き、
「メニューを表示」を選択することでも開きます。

メニューボタン、プルダウンメニューなど

アプリケーションウィンドウにある、メニューボタンやプルダウンメニューも、
メニューの一種です。例えばFinderのツールバーにある「アクション」ボタンなどです。

Voiceoverカーソルを動かして、
「メニューボタン」や「ポップアップメニュー」と
読み上げられたら、「VO + スペース」を押します。
(ただ「ボタン」と読み上げる項目でも、メニューになっている場合があります)
すると、メニューが開き、メニュー項目にフォーカスします。

メニューから項目を選択して実行する

メニューが開き、
メニュー項目にVoiceoverカーソルがフォーカスしたら、
「上下矢印キー」もしくは「VO + 上下矢印キー」で項目を選び、
Returnキーで読み上げられたメニュー項目を実行します。
基本、「上下矢印キー」で操作すればOKですが、一部のメニューは
「VO + 上下矢印キー」を使用しないとうまく移動できないので注意してください。

上下矢印キーを使用する場合、メニューの端に達すると反対側に移動します。
(メニューバーの項目だけ、一度下矢印キーを押さないとループしません)
「VO + 上下矢印キー」を使用する場合、Voiceoverユーティリティの「ナビゲーション」にある、
「カーソルを反対側に復帰」にチェックが入っていなければ、
項目はループせず、メニューの端に達するとサウンドエフェクトが鳴ります。

また「サブメニュー」と読み上げられたら、
「右矢印キー」を押して、サブメニュー階層に移動し操作ができます。
「左矢印キー」で前の階層に戻ります。

もう一つ、
メニューを表示させた状態で、アルファベットキーを押すと、
その文字で項目の頭出しができます。
ただ英語表記の項目にしか有効ではないようです。

何も実行せずにメニューを閉じるには、ESCキーを押します。


メニューの代替オプションを利用する


メニューの中には、修飾キー(Option、Control、Command、Shiftキー)を
押しながら開くことで、項目が変化するものがあります。
この項目を「代替オプション」と呼びます。

例えば、アップルメニューを「Optionキー」を押しながら開くと、
メニュー項目にある「このMacについて」が、
「システム情報 …」に変化します。

Voiceoverで代替オプションを使用するにはメニューを開き、
代替オプションが設定されている項目で、修飾キーを押したままにします。
上記の例では、

1.「VO + M」でメニューバーにフォーカス
2.アップルメニューで「下矢印キー」を押す
3.「このMacについて」が読み上げられたら「Optionキー」を押したままにする
4.「システム情報 …」と読み上げられることを確認する
5.「Optionキー」を押したままReturnキーを押して項目を開く

という操作になります。
代替オプションはmacOSやアプリケーションのメニューにも、
数多く用意されています。代表的なものを紹介しましょう。

・Finder
「ファイル」>「このアプリケーションで開く」→「常にこのアプリケーションで開く」
「ファイル」>「ゴミ箱に入れる」→「すぐに削除」
「編集」>「ペースト」→「ここに項目を移動」
「編集」>「○○をコピー」→「○○のパス名をコピー」

・Safari
「履歴」>「履歴を消去 …」→「履歴を消去(Webサイトデータは保持) …」
「ファイル」>「タブを閉じる」→「その他のタブを閉じる」
「表示」>「拡大」、「縮小」→「文字を拡大」、「文字を縮小」

これらはほんの一部です。
アプリケーションによっては別の修飾キーを使用する場合もありますし、
コンテキストメニューでも使用できるものもあります。
キーボードショートカットが設定されている項目もありますよ。

例外的な代替オプションの操作

ただ、修飾キーで項目が「増えるタイプなど、
例外的な代替オプションは、少し操作に工夫が必要のようです。
例えばFinderの「移動」メニューでOptionキーを押すと、
「ライブラリ」の項目が出現するのですが、
Voiceoverでこれを開くには、

1.「VO + M」でメニューバーへフォーカスし左右矢印で「移動」を選択
2.「移動」メニューを「VO + 上下矢印キー」で操作
3.「ライブラリ」と読み上げられたら、VOキーを離す
4.「Returnキー」をおす

これでひらけます。
また、ドックのFinderアイコンをOptionキーを押しながら右クリックすると、
「再度開く」という項目が出現しFinderの再起動ができますが、
Voiceoverでこの操作を行うには、

1.Voiceover修飾キーとして「CapsLock」を使えるように設定する
 (Voiceoverユーティリティの「一般」カテゴリ)
2.「VO + D」でドックにフォーカスし左右矢印キーでFinderを選択
3.「CapsLock + Shift + Option + M」を押す
4.上下矢印キーで「再度開く」と読み上げたらReturnキーを押す。

という方法でFinderを再起動できました。
もう少しスマートな方法があるかもしれませんが、
見つけたらご一報ください。


項目の代替オプションを利用する


代替オプションの話が出ましたのでもう一つ。
上記はメニュー項目での代替オプションのお話でしたが、
メニュー以外にも代替オプションが設定されている項目があります。
例えば修飾キーを押しながらクリックすると、別の機能を実行するボタンなどです。

Voiceoverでこの代替オプションを使用するには、
「アクションメニュー」を使用します。

代替オプションがある項目にVoiceoverカーソルをフォーカスすると、
項目名を読み上げた後に「○○には代替項目があります」と読み上げます。
(この情報は、Voiceoverユーティリティの「詳細度」設定で「ヘルプタグを読み上げる」になっている場合に読み上げます。また「VO + Shift + H」を押すと手動で確認できます)

この項目の代替オプションを使用するには、
VO + Command + スペース
を押してアクションメニューを開き
「代替項目を表示」を選びReturnキーを押します。
「代替項目を表示中 ○項目がアップデートされました」と読み上げれば、
○個の代替オプションが操作できるようになっているはずです。

あとはVoiceoverカーソルを動かして、代替オプションを操作します。
なおVoiceoverカーソルが別の項目に移動すると、デフォルトの表示に戻ります。
(アクションメニューからデフォルト表示に戻すこともできます)

たとえばSafariのアドレスバーの代替オプションを表示すると、
開いているページにもよりますが「リーダー」や「セキュア証明書」の項目が出現します。


まとめ


Voiceoverでのメニュー操作についてまとめてみました。
メニュー項目に確実にアクセスできるようになれば、
アプリケーションやmacOSの機能をより深く活用できるようになるでしょう。


※この記事はmacOS 10.13.4で執筆しました。

ひとまずブログを統一します

BloggerがVoiceoverで非常にアクセスしにくくなってしまったため、しばらくはMac関係の記事も メインのブログ にエントリーすることにしました。ブログの切り替えが非常に難しいんですよ。 改善されればまたこちらにもエントリーするかもしれませんが。 よろしくお願いします。