ウィンドウスポットってどんな機能?
アプリケーションのウィンドウをVoiceoverで操作するには、基本的にVoiceoverカーソルを順番に動かして目的の機能にアクセスします。
マウス・トラックパッド操作のように、目的の場所を直接クリックできないので、時間効率は良くありません。
そのようなデメリットを補ってくれる機能の一つが「ウィンドウスポット」です。
ウィンドウスポットは、Voiceoverで操作可能なウィンドウ上のボタンやタブなどをあらかじめ保存しておき、使いたいときに素早く呼び出してアクセスするための機能です。
Voiceoverには「項目選択メニュー(VO + I)でウィンドウ上の全ての項目をリストアップしてアクセスする機能がありますが、不要な項目も大量に出てきてしまうためあまり使い勝手は良くありません。
ウィンドウスポットなら、必要な項目だけを保存できますから、効率的にアプリケーションの操作ができます。
例えばSafariのツールバーにある機能拡張ボタンを押したり、Finderのステータスバーの情報を確認するなど、ショートカットキーが割り振られていない操作を行うときに特に有効です。
ウィンドウスポットは、初めから用意されているものに加え、
ユーザーが任意の場所を登録して呼び出すこともできます。
ウィンドウスポットを保存する
では早速、よく使う項目を
ウィンドウスポットに保存しましょう。
まず保存したい部分にVoiceoverカーソルを移動させます。
ツールバーやサイドバーなどグループ化されている部分はそのままでも登録できますが、操作可能にして(VO + Shift + ↓)、内包しているようそを個別に保存することもできます。
カーソルを移動させたら、
VO + Command + Shift +][(右カドカッコ)
を押します。
右カドカッコは、Returnキーの左隣、下側のキーです。
「ウインドウスポットとして保存されました」と読み上げられれば保存は完了です。
ただアプリケーションによっては、保存されたように見えてもローターに出てこない項目があったりするので色々試してみましょう。
動的なコンテンツ(メールのメッセージ内容など)は、保存してもうまく呼び出せないようです。
ウインドウスポットを使ってみる
ウインドウスポットは「ローター」から呼び出します。
まずウインドウスポットを保存したウィンドウをアクティブにして、
クイックナビがオフの場合は、
VO + Command + 左右矢印キーで
「ウインドウスポット」を選び、
VO + Command + 上下矢印キーで
移動先を選ぶと、Voiceoverカーソルが移動します。
クイックナビがオンの場合は、
上矢印 + 左右矢印キーで
「ウインドウスポット」を選び、
上下矢印キーで移動先を選択します。
同様にトラックパッドでのジェスチャによる
ローターからも利用できます。
また、「VO + U」でローターメニューを開き、
左右矢印キーで「ウィンドウスポット」を選び、
上下矢印キーで選択、Returnキーで移動することもできます。
時々ローターに項目が出なくなる場合がありますが、そのような時はローターメニューを開くと出てくることがあります。
ウインドウスポットを削除する
使わなくなったウインドウスポットは削除しましょう。
できるだけこう率的に操作するためにも、ウインドウスポットの項目数はできるだけ少なくするのがコツです。
削除したい項目にVoiceoverカーソルを移動させたら、
VO + Command + Shift + [(左カドカッコ)
を押します。
左カドカッコは、Returnキーの左隣、上側のキーです。
「ウインドウスポットから削除されました」と読み上げられれば削除は完了です。
ただデフォルトで設定されているウィンドウスポットは削除できないようです。
VOカスタマイズの第一歩
以上、ウィンドウスポットの使い方でした。
次回の記事で書きますが、「Webスポット」機能もほぼ同じ操作で利用できるので、セットで覚えておくことをお勧めします。
うまく使いこなせば、Voiceoverカーソルを動かす頻度がかなり減るのではないでしょうか。
ぜひお試しください。
※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。
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