2019年11月22日金曜日

[Mac] Voiceoverセッション@Apple Store新宿の覚え書き。


みなさんは「Today at Apple」をご存知ですか?
これはAppleの直営店「Apple Store」で定期的に開催されている、Apple製品を使ったさまざまな体験やスキル学習ができる無料のイベントです。

Today at Appleでは「セッション」という形で、写真撮影やビデオ作成、コーディングなど、多彩なカテゴリの講座が開催されていますが、その中にはアクセシビリティを扱うセッションも豊富に用意されています。視覚だけでなく聴覚や運動、学習障害のある当事者や支援者を対象に、アクセシビリティ機能を使ってApple製品を活用する基本的な方法を学ぶことができます。すでに製品を使っているユーザーはもちろん、障害者支援にApple製品を導入したいと考えている方にも良い機会となるでしょう。専門知識を持つスタッフが、懇切丁寧にレクチャーしてくれます。

iPhoneやiPadと比べると数は少ないものの、Macのアクセシビリティ・セッションも定期的に開催されており、筆者も先日Apple Store新宿店で開催された⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠「MacのためのVoiceOverを使ってみよう」というセッションに参加してきました。
筆者はMac歴はそこそこ長いものの、ことVoiceoverに関しては独学と試行錯誤と根性で習得してきたので、ここで改めて基本を学びつつ、MacのVoiceover普及に役立てられると良いかな?と思った次第です。

セッションへの参加は「Today at Apple」の各ページから申し込むことができます。名前とメールアドレスを登録するだけなので簡単です。私は試してませんがApple IDでログインして申し込むこともできるようです。
確認のメールが届いたら、あとは当日Apple Storeを訪問すればOK。時間になると店内放送でセッションの開始がアナウンスされるので、そこで名前を告げれば案内してくれます。なお席数に余裕があれば、飛び入りでも参加できるようですが、確実に参加を希望するなら予約しておいた方が良いでしょう。
セッションで使用する機材は自分のものを持ち込むか、お店で用意してくれるマシンを利用することもできます。筆者のMacBookはバッテリーがお亡くなりになっていて外に持ち出すことができないためお店のMacBook Pro(13インチ、TouchBar搭載)をお借りしました。

さて、ここから90分のセッション開始です。
大まかな流れはこんな感じでした。。

  1. 簡単な自己紹介
  2. MacBookのキーボード配列を確認する
  3. Voiceoverを有効にする(Command+"F5"、Siri)
  4. Voiceover就職キー(VOキー)を覚える(Control+Option、またはCapsLock)
  5. Dockを操作して、アプリケーションを開く(VO+"D"、VO+左右矢印、VO+スペース)
  6. Voiceoverナビゲーションの基本(VO+左右矢印、VO+Shift+上下矢印)
  7. Voiceoverでメニューバーを操作する(VO+"M"、"M"、VO+矢印)
  8. 項目選択メニューから操作する項目を探す(VO+"U")
  9. Safariを使ってWebをブラウズする(項目洗濯でリンクにジャンプ)
  10. 各種リソースの紹介( コマンド一覧、MacBook電子マニュアルなど)
  11. 質問コーナー

ここでタイムアップ。
それぞれの内容ごとに、Macの基本的なショートカットキー(Command+"S"、"W"、"Q"など)も交えつつ、キーボードと音声だけでMacを操作する方法をレクチャーしてくれます。短い時間ながら、Voiceoverを用いたMacの操作方法の基本が体験できる感じですね。
特にMacにおけるVoiceoverの特徴ともいえる、グループ化された(入れ子状になっている)コンテンツを、VO+Shift+上下矢印キーで階層へ入ったり出たりするナビゲーションは比較的丁寧に説明してくれました。
もちろん初めてVoiceoverに触れるユーザーが、すぐに使いこなせるようになるかといえば正直難しいとは思いますが「音声とキーボードだけでMacは操作できる」ことが体験できるだけでも有意義なセッションといえるでしょう。ネットを含め、MacのVoiceoverに関する情報は極めて少ないですしね。

筆者としてはそれなりにVoiceoverを使っているつもりだったのですが、MacBookのキーボード配列に悪戦苦闘してしまい、結構いっぱいいっぱいになってしまいました。普段はWindows用のUSBキーボード(RealForce)に凸点シールを貼る、というぬるい環境に慣れていたことが仇となってしまったようです。もちろんAppleの方が丁寧に教えてくれるのですが、何せホームポジションの凸点が小さ過ぎて(言い訳)。
どうやら今回、「文字入力」という内容もあったみたいなのですが、キーボードが全然打てない筆者を見かねて、スキップしていただきました。なおキーボードの持ち込みもできるようです。
あとショップにもよると思いますが、今回はお店の片隅にあるオープンスペースっぽい場所だったため、店内の音が結構入ってきます。イヤホンなどを準備しておくとVoiceoverの音声が聞き取り安いかもしれません。

最後の質問コーナーは、今回のセッションの内容以外の質問もできるということなので、ここぞとばかり日本語IMEの変換候補の先頭を説明しないこと、日本語の詳細読みをしてほしいことをお話ししました。時間は短いですが。、予め聞きたいことを用意しておくと、もしかしたら質問や要望を伝えられるかもしれません。Appleの中の人、それもVoiceoverの知識を持つ方と直接情報を交換できる貴重な機会ではないかと思います。サポートに電話しても、必ず霜VOに詳しい人が対応してくれるとは限りませんからね。

というわけで、意外と歯応えを感じたセッションでした。Voiceoverを用いる上で最低限知っておくべき情報がコンパクトにまとめられているので、当事者にレクチャーする立場の方にも参考になるでしょう。
個人的には、さらに高度なセッションを希望したいところです。その時には絶対、愛用のRealForceキーボードをかついで出席したいと心に誓うのでした。

担当してくださった方によると、MacのVoiceoverセッションはなかなか人が集まりにくいとのこと。この貴重な機会を失わないためにも、ぜひ興味があればお誘い合わせの上参加してみてはいかがでしょうか。
お店で最新のApple製品を触るのも楽しいですよ。

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ひとまずブログを統一します

BloggerがVoiceoverで非常にアクセスしにくくなってしまったため、しばらくはMac関係の記事も メインのブログ にエントリーすることにしました。ブログの切り替えが非常に難しいんですよ。 改善されればまたこちらにもエントリーするかもしれませんが。 よろしくお願いします。