2018年5月31日木曜日

[Mac] 提案/Voiceoverで押せないボタンをクリックする


Voiceoverユーザーにとって、VOで操作できないボタンやタブは最大の難関です。
全く操作できないアプリケーションならまだ諦めもつきますが、
一部だけ操作できないといったケースでは、なんとかしたいと思うのが人情というものです。

具体例を挙げると、ScanSnapドライバの環境設定画面。
(ScanSnap Manager  Version 3.2 L91)
かなり前に買ったものなので、古いドライバしか使えないのかもしれませんが…。

設定項目はVOで操作できるのですが、
設定カテゴリを切り替える「タブ」にVOカーソルがフォーカスせず、切り替えることができません。
そんなに頻繁に使う項目ではありませんが、ここがクリックできないとスキャン品質やファイル形式などの設定ができないのです。
さてどうしたものか。

MacのVoiceoverは、VOを有効にした状態でマウスによる操作も可能。
どうしてもクリックしたいボタンやタブがある場合、マウスカーソルの位置(座標)をVOで確認しながらマウスでクリックするという手段が使えます。
マウスカーソルを動かし、

VO + F5

を押します。VOキーを押したままF5キーをおすごとに、

・マウスカーソルにある項目を説明
・画面の左上を起点にした座標を読み上げ
・ウィンドウの左上を起点にした座標を読み上げ

という感じでマウスカーソルの情報を知ることができます。
最初は見える人にサポートしてもらう必要がありますが、
VOカーソルが当たらないボタンにマウスカーソルを合わせ、上記のVOコマンドで座標を調べ、メモしておきます。
あとはクリックしたいときにメモしておいた座標にマウスカーソルを移動させ、マウスクリックすればOK。
アクセシビリティのマウスキーや、VOのクリックコマンド(VO + Shift + スペース)と併用することもできます。
クリックしたいボタンの近くにVOカーソルを合わせられる項目があれば、その項目にカーソルを合わせ

VO + Command + F5

を押せば、VOカーソルの中心位置にマウスカーソルが移動するので、座標を合わせやすくなります。
使用頻度が多いなら、これらのコマンドをコマンダーに登録しておくと便利です。

※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。

[Mac] テキストエディットで行数を読み上げる方法

私がMacでもっとも頻繁に使うアプリケーションが「テキストエディット」です。
仕事やブログの原稿執筆はもちろん、ツイートの下書きや送信メールもテキストエディットで書き、コピペして使ってます。
何より動作が軽いし、Voiceoverとの相性もよろしい。
メールの編集画面とか、決行読み上げ止まったりしがちなので、テキストエディット使う方がストレス少ないのですよね。
何より現状のVoiceoverは日本語入力の読み上げに不具合があるので、文字を確認したりしながらガチャガチャ入力してると、うっかり送信したりしがち。そんな失敗も防げます。

ただ、テキストエディットはシンプルゆえ、
文字数が決められている原稿を書くには、少し工夫が必要です。
テキストエディットの環境設定でウィンドウサイズとフォントを調整し、
「1行=全角20文字」で折り返すように設定。
これで概ねの文字量を計算できます。
紙媒体でも、今時はそこまで厳密に文字量を守らなくてはならないケースは少ないので、これで十分。
ちなみに今の環境設定は、

37文字、7行、メイリオ24pt

です、40文字にするとなぜか全角20文字にならないんですよね…。
フォントとの兼ね合いもあるのかもしれませんが、試行錯誤して設定しましょう。

うまく1行の文字量を設定できたら、あとは行数を数えながら書いていけば文字量を把握しつつ原稿を書けるわけです。
ただ、500文字くらいなら手動で行数を数えるのはさほど時間はかかりませんが、数千文字クラスの原稿だと非常に難儀します。
そんな時に役立つVoiceoverコマンドがあります。
まずテキストエディットの編集エリアにVoiceoverカーソルを合わせ、

VO + Shift + 下矢印

を押してテキスト編集エリアを操作可能にします。
この状態で、

VO + F3

を押せば、テキストカーソル位置の行番号を読み上げます。
さらにVOキーを押したままもう一度「F3」を押せば、
編集中のテキスト全体の行数を読み上げます。
これで大体の文字量を把握しつつ、長文の編集ができます。

ちなみに、テキストエディットでは文字数のカウントは(簡単には)できませんが、「文字量 計算」などでググれば、オンラインで計算してくれるサービスが見つかります。
ただ、セキュリティの問題があるので、
内容によってはオンラインでの文字数計算は行わないほうが安全です。

※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。


[Mac] Voiceoverでシステムダイアログを見つける方法

一般的なアプリケーションのウィンドウを探すには、

Command + Tab

で開いているアプリケーションに切り替え、
複数のウィンドウが開いている場合は

Command + F1

で目的のウィンドウを探します。
または、

Control + 上矢印

でMission Controlを開いて探すこともできます。
また通知のウィンドウは、

VO + N

で開くことができます。
ただこの方法では、システムダイアログや拡張メニュー(メニューバーのアイコン)から開いたポップアップウィンドウを見つけられないケースが多々あります。

そこで覚えておくと便利なのが、
Voiceoverの「アプリケーション選択メニュー」です。
使い方は簡単。

VO + F1キーを2回

これでアプリケーション選択メニューが開き、現在開いている全てのウィンドウへアクセスできます。
システムダイアログやポップアップウィンドウは「システムダイアログ」サブメニューにあります。
コマンダーに登録して、サクッと使いこなしましょう。

※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。


[Mac/iOS] Safariのイメージ読み込みを無効にして情報収集を快適に


限られた時間で、少しでも多くの情報をインプットしたい


MacやiPhone、iPadで情報を収集するとき、
もっとも頻繁に利用するアプリが「Safari」です。
私はVoiceoverでSafariを使っていますが、やはり目で読んでいたときと比べると、
インプットできる情報量はかなり減っているのは実感しています。
聞き取れる音声スピードにも限界はありますし…。

それでも、少しでも多くの情報を効率てきに読みたい。
例えばRSSリーダーを使うとか、
Safariのリーダー機能を積極的に使うなど様々な方法があります。
それらを実践した上で、
さらにSafariを高速化する方法が、今回紹介する「イメージの無効化」です。

Voiceoverにはイメージを説明してくれる機能があります。
Macなら「VO + Shift + L」、
iOSならイメージを3本指でたっぷ。
ただ、現時点では説明がアバウトすぎてあまり役に立ちません。
だったらむしろ、そんなイメージは読み込ませない方がロード時間が短縮され、効率アップが期待できる(はず)。
音声だけでページを読むVoiceoverユーザーにとっては、
イメージが表示されなくても支障ありませんしね。


Macの場合はSafariの開発メニューで


MacのSafariでイメージ読み込みを無効にするには、Safariの開発メニューを使用します。
特にアプリを用意する必要はありません。

Safariの環境設定を開き、ツールバーから「詳細」をクリック。
「メニューバーに“開発”メニューを表示」にチェックを入れます。
するとSafariのメニューバーの「ブックマーク」の右に
「開発」という項目が追加されます。
このメニューにある「✓ イメージを無効にする」にチェックを入れれば、
イメージの読み込みが行われなくなり、ページの表示がスムーズになります。

なおイメージを非表示にしても、イメージにつけられているタグは読み上げられます。
またリンクが設定されているイメージも操作できます。
逆にタグもリンクも設定されていないイメージはスキップされてしまい、
何も読み上げられません。
そのようなイメージを多用しているページだと、
ほとんど何も表示されない(読み上げられない)事もあり得るので、
その点は注意が必要でしょう。

Voiceoverカーソルがフォーカスしないので、
OCRアプリでイメージを解析する場合でも、この仕様はちょっと都合悪いですね。

とはいえ適切にタグ付けされているページであれば、操作する上でほとんど違和感はないでしょう。


iOSなら、プラグイン「Image Blocker」


iOSデバイスのSafariでは、プラグインをインストールし、
コンテンツブロックを有効にすることで、イメージの読み込みを無効化できます。

同様のアプリはいくつかありますが、今回は「Image Blocker」を使いました。

○iOSアプリ
開発 hirokazu murabe
価格 無料

使い方は簡単です。
アプリをインストールしたら、「設定」アプリの「Safari」を開き、
「コンテンツブロッカー」をタップ。
「Image Blocker」をオンにすれば、Safariでイメージを読み込まなくなります。
イメージを読み込むには、この設定をオフにすればOKです。

Voiceoverで確認しましたが、イメージの読み上げについてはMacのSafari開発機能と同様。
つまりタグやリンクが設定されているイメージは読み上げますが、イメージのみの画像は全く読み上げられません。


まとめ


というわけでMac、iOSでSafariのイメージ読み込みを無効にする方法でした。
Voiceoverユーザーならページの読み込みが高速化されますし、
一般ユーザーでもモバイルネットワークで通信する場合、データ通信量の節約にもなります。
Voiceoverでは一部の画像が存在ごと認識できなくなるというデメリットはありますが、
うまく使えば情報収集をスピードアップさせることができるでしょう。

ただ正直、通信量を精査したわけではないので、
ちゃんとイメージが無効になっているかは保証できません。
なにせ見えないもので…。

コストがかかりませんので、気軽にお試しください。
見える方で、うまく動作してない事実にお気づきでしたら、
コメントなりTwitterなりでご一報いただけると幸いです。


※この記事はmacOS 10.13.3、およびiOS 11.2.6で執筆しました。

2018年5月30日水曜日

[Mac] ○○スポット(3):どこからでも呼び出せ監視もできるホットスポット


ホットスポットとはどんな機能?


ホットスポットは、よくアクセスするボタンやオブジェクトをVoiceoverに保存させておき、好きな時にその場所へVoiceoverカーソルを移動(ジャンプ)させることができる機能です。
ホットスポットは、最大で10カ所まで保存できます。

ウィンドウスポットやWebスポットが、アクティブ担っているウィンドウでしようするのに対して、ホットスポットは、目的の場所がバックグラウンド似合ったり他の作業スペースにあっても使用できるのが特徴です。
またホットスポットに保存した項目を監視して変化があったときに読み上げてくれる機能も用意されています。


キー操作にはちょっとだけ注意が必要


ホットスポットには0~9の番号がつけられており、任意の番号に項目のあるうぃんどうと位置を保存して、Voiceoverコマンドで呼び出すことができます。
コマンドは、ホットスポット番号に対応する数字キーと、数字キーに対応した記号キーを使います。
数字キーと対応する記号キーを表にすると、(JISキーボードの場合)

・1  !(感嘆符)[Shift + 1]
・2  @(アットマーク)
・3  #(シャープ)[Shift + 3]
・4  $(ドル)[Shift + 4]
・5  %(パーセント)[Shift + 5]
・6  0^(キャレット)
・7  &(アンパサンド)[Shift + 6]
・8  *(アスタリスク)[Shift + コロン]
・9  ((左カッコ)[Shift + 8]
・0  )(右カッコ)[Shift + 9]

となります。
例えばホットスポット1の場合、
登録は「VO + 感嘆符(Shift + 1)」、
呼び出しは「VO + 1」という感じです。

もうお気づきとは思いますが、
一部の記号キーの位置が妙なことになっています。
これ、US配列ならフルキーの数字キーと記号キーが対応しているのですが、日本語配列ではズレてしまうのです。
素直にShiftキーを押しながら……と書けないのが心苦しいところです。
ここはキー配列ごとに設定を変えるなどAppleに改善をお願いしたいですね。

ひとまずここでは、この対応キーで解説して行きます。
なお数字キーはフルキーの他に、
テンキーでも使用できます。
(テンキーコマンダー無効時)


ホットスポットを保存する


ホットスポットを保存するには、Voiceoverカーソルを保存したい場所へ移動させてから、保存したいホットスポット番号の

VO + 対応する記号キー

を押します。

例えばホットスポット4に保存したい場合は、
VO + $(Shift + フルキーの4)を押します。
その番号に他の場所が保存されている場合は上書きされます。また保存直後にもう一度コマンドを押すとホットスポットが削除されます。

先述の通りホットスポットは最大で10個までしか保存できませんが、
アクティビティと組み合わせれば、アプリごと、Webサイトごとにホットスポットを作成できます。

たとえば通販サイトのナビゲーションボタン(カートやウィッシュリストなど)をWebスポットへ保存しようとしても、ページごとに保存しなければならず使い勝手が悪いのですが、
ホットスポットなら1回保存するだけでサイト全体で使用できます。
アクティビティにWebサイトを登録して、そのサイトだけで有効なホットスポットを作成する方法も便利でしょう。


ホットスポットを使ってみる


保存したホットスポットを呼び出して見ましょう。
まず、使いたいホットスポット番号の、

 VO + Command + 対応する数字

コマンドを入力して見ましょう。
ジャンプ先が移動可能な状態であれば、その場所を読み上げます。
アプリやウィンドウが開かれていなかったり、保存した場所に移動できる項目が見つからない場合は、サウンドが鳴るか「もう存在しません」と読み上げられます。
ホットスポットが確認できたら、

VO + 対応する数字

を押せば、Voiceoverカーソルが
ホットスポットにジャンプします。

目的のホットスポットがあるウィンドウは、アクティブである必要はありません。
別の作業スペースでも、ウィンドウが開いていればアクセスすることができます。
たとえばバックグラウンドで動作しているメディアプレイヤーの再生/一時停止ボタンに直接ジャンプする、なんて芸当も可能です。

VO + Shift + X

を押すとホットスポットセレクタが開き、
ホットスポットの状態を一覧表示できます。
さらにホットスポットを選んでReturnキーを押せば、
そのスポットへ移動します。また、

VO + [/](左右カドカッコ))

コマンドでホットスポットを順(逆順)に巡回します。


ホットスポットを監視する


ホットスポットのもう一つの機能が、
「監視」機能です。
これは、保存されたほっとすぽっとの状態をリアルタイムにチェックして、変化があった時に読み上げてくれる機能。
使い方は、ホットスポットを保存してから、

VO + Command + 対応する記号

を押します。
「ホットスポット~を監視しています。」と読み上げられ、監視が開始されます。
このコマンドを実行するごとに、監視機能のオン/オフを切り替えることができます。

たとえばメニューバーの時計やWi-Fi、バッテリー項目を監視しておけば、
1分ごとに時間を読み上げたり、バッテリー残量やWi-Fi接続先が変わったら、すぐに音声で知らせてくれます。
複数のスポットを同時に監視することもできます。


「○○スポット」のまとめ


というわけで駆け足ですがホットスポット機能の紹介でした。使い方次第でVoiceoverでの作業効率を大きく向上させることができるでしょう。
特に監視機能は、Mac上の情報を素早く確認する機能として重宝するのでは無いでしょうか。

さてここまで数回に分けて、Voiceoverのカスタマイズ機能
・ウィンドウスポット
・Webスポット、スイートスポット
・ホットスポット
について紹介しましたが、筏だったでしょうか。

今回は基本的な操作方法で終わりましたが、
それぞれの機能の細かい挙動や実例については、今後こちらでフォローしていこうと思っています。

マウス・トラックパッドに比べどうしても時間がかかってしまうVoiceoverでの操作ですが、GUIが標準となっている現状、ある程度は仕方がないのかもしれません。
そこを埋めるためにも、使える機能はどんどん活用して、より快適なVoiceover環境を目指しましょう。

※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。


[Mac] ○○スポット(2):WebスポットでWeb閲覧を快適に


Web閲覧を加速する2つの機能


Web閲覧に費やされる時間は、Macに関わる時間全体からみてもかなり大きなウエイトを占めるのではないでしょうか。
紙媒体やテレビから情報を受けにくいVoiceoverユーザーにとっては、Webは貴重な情報源です。
それだけに、Webを効率的に利用するための工夫は欠かせません。
もちろんWeb側でランドマークなどスクリーンリーダーに配慮されたコンテンツが提供されているのが理想ですが、現状そのようなサイトは多くはありませんし、それだけでは全てのユーザーのニーズを満たすことはできないでしょう。

前回の記事で、アプリケーションをスムーズに操作するためのVoiceoverカスタマイズ機能「ウィンドウスポット」を紹介しましたが、
今回はそのWeb版とも言える「Webスポット」と「スイートスポット」を紹介します。

ウィンドウスポットがアプリケーションのパーツを保存して呼び出すのに対し、WebスポットはWebサイトにあるボタンやリンク、フォームなどを保存して呼び出す機能です。
例えばネットバンクやカード会社の会員ページのログインボタン、よくアクセスするメニュー項目などを保存しておけば、ローターから即座に目的の場所へVoiceoverカーソルを移動できます。
いちいちカーソルを動かしたり、検索機能で目的のボタンを見つける手間が省けます。

ウィンドウスポットとWebスポットの操作には
共通点が多いため、その部分を多少端折っています。
前回の記事を一読されると
理解しやすいと思いますのでぜひお読みください。


Webスポットを保存・削除する


Webスポットは、ウィンドウスポットと同様、
Voiceoverカーソルの項目を保存して、
ローターから呼び出す操作が基本です。
ウィンドウスポットが使えれば、ほぼ同じ感覚で使用できるでしょう。
異なる点を挙げると、

・Webスポットは、Webコンテンツ内のみで有効。
・Webスポットは、保存したページでのみ有効。
・ショートカットキーでの検索も可能。

という感じでしょうか。
Webスポットの保存・削除のショートカットキーは、ウィンドウスポットと同じです。
Voiceoverカーソルを保存・削除したいWeb内の項目に移動させたら、

Webスポットの保存は、


VO + Command + Shift +][(右カドカッコ)

Webスポットの削除は、

VO + Command + Shift + [(左カドカッコ)

を押します。
それぞれのコマンドを実行すると「Webスポットが設定されました」「Webスポットが削除されました」と読み上げられます。

このコマンドは、VoiceoverカーソルがWebコンテンツ上にあるときはWebスポットの保存・削除、それ以外の場合はウィンドウスポットの保存・削除キーとして機能します。
ちなみにWebスポットは、Webページ単位で保存されます。同じサイトで項目の位置が同じでも、ページが変わると改めて保存する必要があります。


Webスポットを呼び出してカーソルを移動する


保存したWebスポットを呼び出すときも、VoiceoverカーソルがWebコンテンツにフォーカスされている必要があります(Web以外ではローターに項目が出現しません)。

もしWebコンテンツ上でもローターに「Webスポット」が表示されない場合は、ローター設定を確認しましょう。
Voiceoverユーティリティを開き(VO + F8)、「Web」カテゴリを選択。
「Webローター」タブを選択して、表の中にある「Webスポット」にチェックが入っていることを確認します。

保存済みのWebスポットはローターだけでなく、検索コマンドからも呼び出すことができます。
「VO + Shift+ F」で検索メニューを開くか、

VO + Command + 右カドカッコ/左カドカッコ

でWebスポットを昇順/逆順で検索できます。
Webスポットの保存・削除からShiftキーを外したキーと覚えましょう。
私はローターを「見出し」に合わせ、Webスポットはコマンドで検索しています。
見出しやリンクの検索にローターを使っているなら、コマンドを覚えたほうが効率的です。


スイートスポットの使い方


Webページにスイートスポットを指定すると、そのページが読み込まれた時にVoiceoverカーソルガページの先頭ではなく指定した場所に位置付けされます。

例えば辞書検索サイトの検索フォームや、会員ページのログインボタン、SNSやメッセンジャーの投稿フォームなど、ページを開いてすぐに使いたいコンテンツを指定すると便利です。

スイートスポットを指定するには、
指定したい場所にVoiceoverカーソルを合わせ、

VO + Command + Shift +][(右カドカッコ)を2回

押します。
「スイートスポットが設定されました」と読み上げられれば成功です。
これで次回以降、このページを開くと、スイートスポットにカーソルが位置付けされます。
もしページを開いたときに内容を自動的に読み上げる設定になっている場合は、スイートスポットから読み上げられます。

……というのがスイートスポットの機能らしいのですが、正直うまく動作しているのかよくわかりません。
なにせヘルプに記載されている設定が見当たらない…!
しばらく検証して何かわかりましたら改めて書こうと思います。


ホットスポットとの使い分けも必要!?


以上、VoiceoverでのWebアクセスを
快適にしてくれるカスタマイズについてご紹介しました。

これに関連する機能に「自動Webスポット」があります。
VoiceoverがWeb構造を解析してWebスポットを作成してくれます。
なおローターの項目は「Webスポット」とは別になります。
自動Webスポットの移動コマンドは「VO + Command + N」。
Shiftキーを加えると逆方向に移動します。
ただこの機能、、実際にどのようなWebページで動作するのか
今ひとつわかりません。
詳しいことがわかりましたらまた書こうと思っています。

Webスポットは、ネットバンキングなどのログイン画面など固定されたページで便利な機能ですが、Amazonなど多数のページで構成されているWebサイトでは使い勝手がよくありません。
そのような場合は、次回記事で紹介する「ホットスポット」機能を利用する方法が使えるかもしれません。

というわけで次回の記事では「ホットスポット」の使い方をご紹介します。

※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。


[Mac] ○○スポット(1):ウィンドウスポットでアプリ操作を効率化する


ウィンドウスポットってどんな機能?


アプリケーションのウィンドウをVoiceoverで操作するには、基本的にVoiceoverカーソルを順番に動かして目的の機能にアクセスします。
マウス・トラックパッド操作のように、目的の場所を直接クリックできないので、時間効率は良くありません。
そのようなデメリットを補ってくれる機能の一つが「ウィンドウスポット」です。

ウィンドウスポットは、Voiceoverで操作可能なウィンドウ上のボタンやタブなどをあらかじめ保存しておき、使いたいときに素早く呼び出してアクセスするための機能です。

Voiceoverには「項目選択メニュー(VO + I)でウィンドウ上の全ての項目をリストアップしてアクセスする機能がありますが、不要な項目も大量に出てきてしまうためあまり使い勝手は良くありません。
ウィンドウスポットなら、必要な項目だけを保存できますから、効率的にアプリケーションの操作ができます。

例えばSafariのツールバーにある機能拡張ボタンを押したり、Finderのステータスバーの情報を確認するなど、ショートカットキーが割り振られていない操作を行うときに特に有効です。
ウィンドウスポットは、初めから用意されているものに加え、
ユーザーが任意の場所を登録して呼び出すこともできます。


ウィンドウスポットを保存する


では早速、よく使う項目を
ウィンドウスポットに保存しましょう。

まず保存したい部分にVoiceoverカーソルを移動させます。
ツールバーやサイドバーなどグループ化されている部分はそのままでも登録できますが、操作可能にして(VO + Shift + ↓)、内包しているようそを個別に保存することもできます。
カーソルを移動させたら、

VO + Command + Shift +][(右カドカッコ)

を押します。
右カドカッコは、Returnキーの左隣、下側のキーです。
「ウインドウスポットとして保存されました」と読み上げられれば保存は完了です。
ただアプリケーションによっては、保存されたように見えてもローターに出てこない項目があったりするので色々試してみましょう。
動的なコンテンツ(メールのメッセージ内容など)は、保存してもうまく呼び出せないようです。


ウインドウスポットを使ってみる


ウインドウスポットは「ローター」から呼び出します。
まずウインドウスポットを保存したウィンドウをアクティブにして、
クイックナビがオフの場合は、

VO + Command + 左右矢印キーで
「ウインドウスポット」を選び、
VO + Command + 上下矢印キーで
移動先を選ぶと、Voiceoverカーソルが移動します。

クイックナビがオンの場合は、

上矢印 + 左右矢印キーで
「ウインドウスポット」を選び、
上下矢印キーで移動先を選択します。
同様にトラックパッドでのジェスチャによる
ローターからも利用できます。

また、「VO + U」でローターメニューを開き、
左右矢印キーで「ウィンドウスポット」を選び、
上下矢印キーで選択、Returnキーで移動することもできます。
時々ローターに項目が出なくなる場合がありますが、そのような時はローターメニューを開くと出てくることがあります。


ウインドウスポットを削除する


使わなくなったウインドウスポットは削除しましょう。
できるだけこう率的に操作するためにも、ウインドウスポットの項目数はできるだけ少なくするのがコツです。
削除したい項目にVoiceoverカーソルを移動させたら、

VO + Command + Shift + [(左カドカッコ)

を押します。
左カドカッコは、Returnキーの左隣、上側のキーです。
「ウインドウスポットから削除されました」と読み上げられれば削除は完了です。
ただデフォルトで設定されているウィンドウスポットは削除できないようです。


VOカスタマイズの第一歩


以上、ウィンドウスポットの使い方でした。
次回の記事で書きますが、「Webスポット」機能もほぼ同じ操作で利用できるので、セットで覚えておくことをお勧めします。

うまく使いこなせば、Voiceoverカーソルを動かす頻度がかなり減るのではないでしょうか。
ぜひお試しください。

※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。

[Mac] Voiceoverを効率化する「○○スポット」機能


Voiceoverの操作を効率化しよう


Voiceoverに限らず、スクリーンリーダーの操作は連続した項目を順番に辿りながら、アプリケーションやコンテンツを利用するのが基本です。
しかしMacではしばしば、離れた場所にあるボタンやリンクを操作しなければならないケースも少なくありません。
たとえばショートカットキーが割り当てられていないツールバーのボタンなどが挙げられます。

iOSやAndroidのようなタッチスクリーンでは大体の位置を覚えておけば直接たっぷしてフォーカスできますが、キーボード操作のmacOSではそういうわけにはいきません。

項目選択メニュー(VO + I)でジャンプすることもできますが、Voiceoverカーソルをなんども動かして目的の場所へ移動している人も多いのではないでしょうか。
たまにならいいのですが、このような作業を何度も、しかも繰り返し行うのは非効率的です。

Voiceoverには、よく使う場所を保存して呼び出せるカスタマイズ機能がいくつか用意されています。
ここでは、これらの機能の概要をご紹介します。


4種のカスタマイズ機能


・ウインドウスポット

アプリケーションウィンドウの項目を保存して、ローターからアクセスできる機能です。
ウィンドウの要素へはローターの「ナビゲーション」や、項目選択メニュー(VO + I)からジャンプできますが、ウィンドウスポットは必要な場所だけを保存できるので、より素早く目的の場所へアクセスできるようになります。

よく使うツールバーのボタンをクリックする時や、サイドバーとメイン画面を頻繁に行き来するような場合などで便利な機能です。

・Webスポット

Webコンテンツにある要素を保存して、ローターやVoiceoverコマンドからアクセスできる機能です。

Webページにあるよくアクセスする部分、たとえばログインボタンやショッピングカートなどを登録しておけば、いちいちVoiceoverカーソルを動かして探す手間が省けます。

・スイートスポット

こちらもWebコンテンツで使用できる機能です。
スイートスポットをWebサイトに設定すると、そのページを読み込んだときに設定した場所にVoiceoverカーソルが位置付けされます。

たとえば検索フォームにスイートスポットを設定すれば、ページを開いてすぐに検索できるようになります。

・ホットスポット

ウィンドウの任意の位置を保存して、Voiceoverコマンドで呼び出せる機能です。
またホットスポットの状態を監視して読み上げることもできます。

ウィンドウスポットやWebスポットと違うのは、利用したいホットスポットがバックグラウンドや別の作業スペースにあっても使用できるという点です。
ただ1設定で保存できるのが10カ所までという制限や、キー配列によってはやや使いにくいのが難点です。


というわけで、ウィンドウやWebを効率的に利用するためのVoiceoverカスタマイズ機能の概要をまとめてみました。
次回からは数回に分けて、各機能の使い方を紹介していきたいと思います。

※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。


2018年5月29日火曜日

MacとWindowsの音声をひとつのヘッドホンで聞きたい!



2台のPC音声を一つのヘッドホンで聞きたい


今私のデスクには2台のノートPCが置いてあります。
MacBook ProとWindowsノート(Let's Note)です。
これに、キーボード切り替えケーブルを使って、東プレのキーボードRealForceを接続して使っています。
もちろんどちらのPCもスクリーンリーダーで使っているのですが、問題は音声出力。
基本音声はヘッドホンで聞いているのですが、PCを切り替えるごとにヘッドホンを抜き差しするのがとても面倒。
そこで、2台のPC音声を1つのヘッドホンで聞くための環境を構築することにしました。

まずどのような方法があるか考えてみると、

(1) 2つのヘッドホン出力をケーブルでミックスして聞く
→やってみたら音量が小さすぎて使えず

(2) ミキサーを使って2系統の音声をミックスして聞く
→ミキサー購入は予算オーバーだしケーブルが煩雑

(3) 2系統入力のあるスピーカーのヘッドホン出力から聞く
→いま使っているBoseのMedia Mateなら可能

というわけで、(3)の方法で解決、と思ったのですが、
せっかくスピーカーがあるのにミキサー代わりにしてしまうのはなんか勿体無い……。
できればスクリーンリーダーの音声はヘッドホンで聞きつつ、音楽だけスピーカーで鳴らせるのが理想です。

というわけで、

「MacBookとWindowsの音声を同時にヘッドホンで聞きつつ、
MacBookで再生した音楽をスピーカーから鳴らす」

という目標を立てました。


USBオーディオデバイスをMacに導入


まず、MacBookのオーディオ出力を2系統にするため、
USBオーディオデバイスを入手しました。
このての製品は種類も多く、機能も価格もピンキリ。
このジャンルは詳しくないので、とりあえずお試しで価格の安い製品をチョイスしました。
購入したのはこれ。


この製品には3つのオーディオ端子が搭載されており、
ヘッドセット用4極端子、マイク入力端子(モノラル)
そしてもう一つモニタ用オーディオ出力端子が付いています。
Mac側の音声とマイクはボタンでニュートでき、
音量調節ツマミも用意されています。

これを、セルフパワーのUSBハブ経由でMacBookに接続。
接続するだけですぐに認識されて使用準備ができます。
接続ができたらUSBデバイスのヘッドセット端子にヘッドホンを接続しておきます。

さらにMacBookのヘッドホン端子には、
オーディオケーブルを使用してスピーカーを接続しました。

この時点で、MacBookの音声はスピーカーから鳴っているはずです。


MacBookのサウンド設定を変更する


まずMacBookのサウンド設定を変更します。
システム環境設定の「サウンド」>「出力」を開き、
「サウンド出力先」を「USBオーディオデバイス」に設定します。
これでVoiceoverの音声を含めMacBookの音声がUSBデバイス経由でヘッドホンから聞けるようになります。
もしVoiceoverの音声がUSBデバイスから出ない場合は、
Voiceoverユーティリティを開き「サウンド」の「出力デバイス」を「システムデフォルト」に設定します。


音楽だけをスピーカーから鳴らすには


次は音楽だけをスピーカーから出力する方法を考えます。
私が使っているメディアプレイヤーは、
オープンソースの「VLC」。
このプレイヤーは、オーディオの出力先を指定できるのが特徴のひとつです。
「オーディオ」メニューにある「オーディオデバイス」から出力先を選べば、以降はそのデバイスから音が鳴ります。
その際、内蔵スピーカー/ヘッドホンを選択する部分が読み上げられない場合がありますが、、無言の項目を選べばちゃんと音声出力がスピーカーに切り替わります。

○Macアプリ
開発:VideoLAN
価格:無料

この段階で、VLCで再生した音楽はスピーカーから。
Voiceoverを含めたその他の音声はヘッドホンから鳴っています。

余談ですが、音楽だけをスピーカーから鳴らす方法としては他にも、USB接続のDACを経由してハイレゾ音源プレイヤーから鳴らしたり、iTunesならAirPlay対応機器を導入してワイヤレス再生する方法も考えられます。
要するにアプリケーション側で出力先を指定できればいいのです。

もしVoiceoverの音声だけヘッドホンで聞ければいいのであれば、
システムのサウンド出力をスピーカーに設定して、
Voiceoverユーティリティのサウンド出力をUSBオーディオデバイスに設定しても良いかもしれません。
iTunesメインのユーザーならこちらの方が良いかも。
その場合は通知音などはスピーカーから再生されます。


Windowsの音声をミックスする


さて次はWindowsです。
まず何も考えずにWindowsのヘッドホン出力をUSBデバイスのマイク入力に接続。

………うーん音が出ない。
Macのオーディオ入力設定を変更してもだめ。
ここでかなり悩みました。
そこで、ものは試しにWindowsからの音声を、
USBデバイスのモニタ出力端子に繋いで見ました。

……おお、音が出ました。しかもステレオで。なぜだ。

この端子、どうやらオーディオを入力してそのままヘッドセット端子からスルー出力することもできるっぽい。
(後で試しましたがこの端子からの入力信号をMacで取り込むことはできませんでした)
あくまでもUSBデバイス内部でのみ有効な端子のようです。

あまり釈然としませんが、結果オーライ。
これで、MacBookの音声とWindowsの音声がミックスされてヘッドホンから聞こえてきます。
USBデバイスにはUSBハブから電力が供給されているので、
MacBookをシャットダウンしてもWindowsの音声は聞けます。
MacBook、Windowsの音量バランスはそれぞれのボリュームで調節します。
USBデバイスの音量ダイアルは、Macの音量調節になります。

さらにここからヘッドホンをワイヤレスにするのであれば、USBデバイスのヘッドセット端子からBluetoothトランスミッターを接続してBluetoothヘッドホンで聞くという環境を構築することもできるでしょう。
その際、低遅延コーデック(apt-X LLなど)を採用した製品を選ぶと、Voiceoverの音声と操作のズレが軽減されます。
以下の記事が参考になると思います。


なおUSBデバイスのマイク入力端子には、
マイクを接続すればFaceTimeやSkypeでの通話にも使えます(モノラル)。


なんとか目標は達成される


というわけで、MacBookとWindowsの音声を同時にヘッドホンで聞きつつ、MacBookで再生した音楽だけスピーカーから鳴らす、という目的が達成されました。
正直もっといろいろ試行錯誤するのかと思っていましたが、USBデバイス一つでここまでできるとは。
ポイントは、オーディオスルー入力端子の存在ですね。
これがなければ多分諦めてました。

ただ、他のUSBオーディオデバイスで同じ結果が得られるかは正直よくわかりません。
あくまで今回使用したUSBオーディオデバイスでの結果とお考えください。

今後はWindows側にもUSBオーディオデバイスを導入して、一部のアプリケーションの音声だけをスピーカーから鳴らす、という環境も構築したいですね。

オーディオ周りは混乱するとあっという間にケーブルの森が出現しがちですので、USBデバイスやワイヤレス技術をうまく採り入れるのが重要だと感じました。
あとスクリーンリーダー使いの立場からヘッドホンについても書こうと思っていたのですが、長く鳴ってしまったのでまたの機会に。

※この記事はmacOS 10.13.4で執筆しました。

[Mac] アクティビティでVoiceoverの設定を切り替える


複数のVoiceover設定を使い分けよう


Voiceoverをさまざまなアプリで使っていると、アプリごとに設定を変えたいと思ったことはないでしょうか。

SafariでWebを読むときは高速読みしたいけど、
Twitterやテキストエディットでは、書いたテキストを確認したいからスピーチ速度を遅くしたり、テキスト読みの詳細度を高くしたい……など。
でもいちいちその都度設定を変更するのは面倒です。

MacのVoiceoverには
「アクティビティ」という機能があります。

これはVoiceoverの設定の一部を一時的に切り替える機能。
複数のアクティビティを作成して、任意、もしくは指定したアプリやWebサイトを開いたタイミングで、登録した設定内容でVoiceoverを使用できます。
どんな用途があるか、ちょっと考えて見ました。

・テキストエディットだけ声やスピーチ速度を変える
・電子書籍を読む時だけスピーチをゆっくりに
・Safariを起動させた時にクイックナビを有効にする
・Safariの特定サイトでスピー^チ言語を切り替える
・メディアプレイヤー使用時は読み上げを切る
・Twitterのユーザー名を「読み方」で簡略化する
・アプリごとにコマンダーの内容を変える
・Webサイトやアプリごとにホットスポットを使い分ける

といった感じです。
ちょっと便利そうでしょう?


アクティビティの設定方法


まずはVO + F8を押してVoiceoverユーティリティを開きます。
カテゴリ一覧から「アクティビティ」をクリック。
「追加」をクリックしてアクティビティを作成し、名前を入力しましょう。

アクティビティで設定を切り替えるには、
まず「このアクティビティに含める設定を選択」にある項目にチェックを入れて
「設定」をクリックします。するとその項目の設定画面が開くので、、新しい設定を指定します。ここでは「詳細度」「Web」「ホットスポット」が設定可能。
チェックを入れない項目は、Voiceoverのデフォルト設定が適用されます。

さらに「含める追加設定」をクリックすると、
声や読み上げ方、コマンダーやクイックナビなどの設定が可能になります。

指定したアプリやWebサイトでこのアクティビティを自動的に切り替えたい場合は
「このアクティビティの使用対象」をクリックして、
アプリもしくはWebサイトのアドレスを登録します。
あらかじめそのアプリを起動しておけば、プルダウンメニューから簡単に指定できます。
なお、複数のアクティビティ間でアプリやWebサイトを
重複して指定することはできません。

「アクション」をクリックすれば、
選択したアクティビティを複製したり設定をリセットすることができます。
アクティビティを削除するには、
アクティビティを選択して「削除」をクリックします。


アクティビティを切り替える


アクティビティを切り替えるには、

VO + X

を押せば、アクティビティセレクタが開くので、
上下矢印キーで選択し、
Returnキーで切り替えられます。

アクティビティセレクタを開いた状態で、
もう一度

VO + X

を押すと、前回使用したアクティビティが適用されます。
新しいアクティビティを作成し、いざ切り替えたら音声が出なくなった……そんなときは慌てず試して見ましょう。
ちなみにセレクタのリストに表示されている「Voiceover設定」がデフォルト設定です。

「このアクティビティの使用対象」を設定している場合は、
そのアプリやWebサイトを開いた時に自動的にアクティビティが切り替わります。
もちろんこの場合でも、アクティビティセレクタを開いて別のアクティビティを選択できます。


まとめ


アクティビティを使えば、
ずっと同じ音声や設定で使う時よりも、
変化があって長時間の作業も飽きない…ような気がします。
ただうちのMacBookが古いせいか、アクティビティが切り替わる時に1秒くらい待たされるのがちょっとだけ気になりました。
それさえ我慢できれば結構面白い機能だと思いますよ。

これを拡張して、メールやメッセージ、SNSで投稿者ごとに音声を変えたりできると楽しそうですけど…でも重くてイライラしてしまうかも?
あと、もう少し日本語ボイスの種類が欲しいなぁ。
せめてiOSと同様に、Siriの声が使えるといいのに。

というわけで、
工夫次第でVoiceover作業が楽しくなる
アクティビティのお話でした。

※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。


ひとまずブログを統一します

BloggerがVoiceoverで非常にアクセスしにくくなってしまったため、しばらくはMac関係の記事も メインのブログ にエントリーすることにしました。ブログの切り替えが非常に難しいんですよ。 改善されればまたこちらにもエントリーするかもしれませんが。 よろしくお願いします。