スクリーンリーダー、筆者はMacではVoiceover(選択の余地なし)、WindowsではNVDAを使っています。それぞれ機能や使い勝手に微妙な違いがあるのですが、最も違和感を覚えてしまうのが「テキストカーソルを動かした時の読み上げ方法」だと思うのですが、いかがでしょうか。。
デフォルト設定では、Voiceoverは「カーソルが通過した文字」を読み上げるのに対して、NVDAは常に「カーソルの右側の文字」を読み上げます。これ、Webやドキュメントをつらつら読むならさほど問題はありませんが、テキストを編集する場合、この違いに戸惑うことがとても多いわけです。
これはどちらが良い悪いということではなくあくまでも「なれ」の問題だと思うのですけど、筆者はすっかり「通過読み」に慣れてしまったので、Windowsでテキストを書くのがすっかり面倒になってしまいました。歳をとると、なかなか新しいことに対応できません。とても悲しいことです。
なおMacではテキストカーソルの文字読みの方法を「通過した文字」と「右側の文字」から選択できます。Voiceoverユーティリティの「詳細度」>「テキスト」で設定します。デフォルトは「通過」なので、NVDAに慣れているなら「右側」にした方が良いでしょう。また、MacとWindowsの両方を違和感なく使いたいVoiceoverビギナーさんなら、初めから「右読み」にしておいたほうが後々自分のような悩みを持たずにすむかもしれません。。
逆にNVDAではこの読み方が「右読み」固定なので、Macで「通過」に慣れてしまった身としては、ちょっと使いにくい。Macの感覚で編集していると、思わぬ場所に文字を挿入したり別の文字を削除してしまったりして、結構なストレスです。NVDAでも「通過読み」に対応してほしいなあ。もしかしたら設定方法を知らないだけかもしれませんけど…。
最近ではWindowsナレーターがNVDAの操作に合わせる部分もあったりして、少しずつ複数のスクリーンリーダーを使うユーザーの利便性も高まりつつあるようです。MacのVoiceoverユーザーは圧倒的に少数派ですが、ことカーソル読みについてはモバイルではシェアの高いiOSのVoiceoverでも「通過読み」がデフォルトなので、対応してほしいと思ったりします。
まあ、頑張ってMacで「右読み」に慣れた方が早いのかもしれませんが……。