通常の検索機能はVoiceoverでは不便
コンピューターから必要な情報へ素早くアクセスする基本的な機能が「検索」です。
Macの一般的なアプリケーションでは「Command + F」で
検索ワードを入力してコンテンツを検索できますが、
Voiceover環境では使いにくいケースが多いように感じます。
例えば検索結果がハイライト表示されるだけで、その部分を音声で示してくれないなど…。
そのかわりVoiceoverには独自の検索機能が用意されており、
これを使用して情報を検索する事ができます。
この検索機能はほとんどのアプリケーションで利用できますが、
「Numbers」など、この機能が使えない場合もあります。
なおNumbersの場合は標準の検索機能がVoiceoverに対応しています。
文字を検索して結果を音声読み上げ
まずキーワードによる検索機能をご紹介します。
Safariやテキストエディットをはじめ、Voiceoverで読み上げる事が可能なコンテンツであれば、任意の文字列をキーワードにして検索する事ができます。
検索したい内容にVoiceoverカーソルを移動させたら、
VO + F
を押すと、キーワード入力ウィンドウがポップアップします。
ここに検索ワードを入力しましょう。
注意したいのが、直接入力できるのは1バイト文字だけという点。
日本語を入力することはできません。
ただこれは日本語での検索はできないということではなく、
キーワードをコピー&ペーストすれば検索できます。
試した範囲では、検索ワードは単一のみ。
演算子などは使えないようです。
Returnキーを押せばヒットした箇所の先頭にVoiceoverカーソルが移動し、
その部分が読み上げられます。
次の検索結果に移動するには、
VO +G
を押します。
Shiftキーを押しながら実行すると、逆方向へ検索します。
該当する部分が見つからない場合はサウンドエフェクトが鳴ります。
なお検索ワードを湯力する際、上下矢印キーで過去の検索履歴を呼び出すことも可能。
Returnキーで洗濯して検索、
Command + Deleteキーで履歴を削除できます。
高速検索機能を使う
文字を検索するもう一つの方法が
「高速検索」機能です。
これはキーワードを入力するのではなく、Commandキーと検索したい行の先頭文字を押すことで、素早く行を検索できる機能です。
高速検索を使用するには設定が必要。
Voiceoverユーティリティを開いたら(VO V+ F8)、
カテゴリから「ナビゲーション」を洗濯。
「高速検索を有効にする」にチェックを入れ、検索に使用するCommandキー(左右どちらか)を洗濯します。
左Commandキーを設定すると他のショートカットキーが使えなくなる場合があるので、通常は右Commandキーを指定します。
あとは、指定したCommandキーと英数キーを押せば、その文字が先頭にある行にVoiceoverカーソルが移動して読み上げられます。
検索できるのは英数のみ、大文字/小文字の区別はされません。
通し番号が振られたリストや表見出しなどを探すのに役立ちそうな機能です。
ただ日本語は検索できないので、用途の幅はあまり広くはない感じでしょうか。
テキスト属性やWeb要素を検索する
Voiceoverの検索機能では、キーワードでの検索に加え、
テキストの属性やWebの要素を検索することもできます。
VO + Shift + F
を押すと、検索コマンドメニューが表示されます。
ここで使用できる検索コマンドとショートカットキーを確認できます。
例えばイタリックやボールド、カラー変更といったテキスト属性や、見出しやリンクなどのWebパーツなど多くの要素を検索できます。
Web要素の検索は「1文字クイックナビ「と同様の機能。1文字クイックナビは使うたびに機能をオン/オフしなければならないので、それが面倒な場合は(押すキーは多いですが)検索コマンドを使いましょう。
例えば見出しの検索なら、
VO + Command + H
で検索できます。
Shiftキー同時押しで逆方向に検索します。
テキスト校正に使う
私は検索コマンドを、原稿テキストの校正チェックに利用しています。
Voiceoverでテキストを書く場合、タイプミスや重複表現などは音声である程度チェックできるのですが、同音異義語など音声ではチェックし切れません。
そこで見える人に原稿をチェックしてもらうわけです。
その際、修正が必要なポイントのカラーを変更して戻し、てもらいます。
いわゆる「赤入れ」ってやつですね。
あとはチェックされたテキストを開いて、検索コマンドで「カラー変更」を探し、
修正していく流れです。
文字や表現の直しは「カラー変更」、文字フローは「アンダーライン」、文字不足は「イタリック」で不足文字数を記載といったように、事前にルールを決めておく方法も良いでしょう。
個人的にはカラー変更のみにしてその都度注釈を加えてもらう方が無難かな?と思います。
Voiceoverユーザーが、長文テキストを読みやすくするために、
見出しタグ代わりにテキスト属性を使用する………など工夫次第でさまざまな応用ができるかもしれません。
難点はあるけど無いと困る検索機能
というわけで今回はVoiceoverの検索機能でした。
かなりシンプルな機能だし、
日本語で検索ワードを直接入力できないなど不満な点もありますが、手放せない機能であるのは事実ですね。
なおSpotlightはVoiceoverでなんとか使えるので、
Mac全体はSpotlightで、コンテンツの内容は検索コマンドを使うのが自分的セオリーです。
※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。
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