Voiceoverユーザーにとって、VOで操作できないボタンやタブは最大の難関です。
全く操作できないアプリケーションならまだ諦めもつきますが、
一部だけ操作できないといったケースでは、なんとかしたいと思うのが人情というものです。
具体例を挙げると、ScanSnapドライバの環境設定画面。
(ScanSnap Manager Version 3.2 L91)
かなり前に買ったものなので、古いドライバしか使えないのかもしれませんが…。
設定項目はVOで操作できるのですが、
設定カテゴリを切り替える「タブ」にVOカーソルがフォーカスせず、切り替えることができません。
そんなに頻繁に使う項目ではありませんが、ここがクリックできないとスキャン品質やファイル形式などの設定ができないのです。
さてどうしたものか。
MacのVoiceoverは、VOを有効にした状態でマウスによる操作も可能。
どうしてもクリックしたいボタンやタブがある場合、マウスカーソルの位置(座標)をVOで確認しながらマウスでクリックするという手段が使えます。
マウスカーソルを動かし、
VO + F5
を押します。VOキーを押したままF5キーをおすごとに、
・マウスカーソルにある項目を説明
・画面の左上を起点にした座標を読み上げ
・ウィンドウの左上を起点にした座標を読み上げ
という感じでマウスカーソルの情報を知ることができます。
最初は見える人にサポートしてもらう必要がありますが、
VOカーソルが当たらないボタンにマウスカーソルを合わせ、上記のVOコマンドで座標を調べ、メモしておきます。
あとはクリックしたいときにメモしておいた座標にマウスカーソルを移動させ、マウスクリックすればOK。
アクセシビリティのマウスキーや、VOのクリックコマンド(VO + Shift + スペース)と併用することもできます。
クリックしたいボタンの近くにVOカーソルを合わせられる項目があれば、その項目にカーソルを合わせ
VO + Command + F5
を押せば、VOカーソルの中心位置にマウスカーソルが移動するので、座標を合わせやすくなります。
使用頻度が多いなら、これらのコマンドをコマンダーに登録しておくと便利です。
※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。
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