更新日:2019/10/26
確認バージョン:macOS Catalinna 10.15(追加アップデート適用)
確認機種:MacBook Pro Retina Mid 2012(2.9 GHz Intel Core i7、RAM 8GB)
<目次>
1.不具合と思われる現象
2.仕様かもしれないが改善して欲しい点
3.修正された不具合点
※あくまでも筆者が気が付いている範囲です。また筆者の環境に限定した現象も含まれているかもしれません。もし同じような不具合が発生しているようでしたら、ぜひAppleへフィードバックをお願いします。
1.不具合と思われる現象
■(Catalina)インストーラとリカバリモードの読み上げ
macOSインストーラー、及びリカバリーモード(起動時にCommand + ‘R’を押しっぱなし)において、Command+’F5’でVoiceoverを起動しても、音声がEnglishしか選択できず、音声読み上げでほとんどの内容を把握できません。進捗%の数字は読めるのでギリギリインストールの進行状況はわかリマス。
なおリカバリモードでは、ファイルメニューにある言語設定を突き止めることができればEnglishに変更して使用できます。
■(Catalina)ズームとVoiceoverを併用する場合
Voiceoverを有効にした状態でズームをオンにすると、Control+Optionを用いたVoiceover操作ができなくなるようです。CapsLockを用いた操作は可能。
またショートカットキーでズーム倍率を変更しても、Voiceoverがその情報を読み上げなくなりました。
■(Catalina)Safari
一部のテキストフィールドで日本語入力を行うと「選択項目が置き換えられました」と連呼して入力が困難です。Googleの検索フィールドなど
またこれは仕様かもしれませんが、Control+Tabでタブを移動する際、移動前のタブ名を読み上げるため、移動先のタブ情報を読み上げるまで待たされるのがちょっとストレス。
あと、読み込むとフリーズするサイトが増えたような?)Yahoo.comなど)
■読み飛ばす文字列。
特定の文字列を読み飛ばす場合があります。例えば、
お守り=おまもり
また同じ文字列でも特定の条件?で読み飛ばすこともあるみたい?
■デスクトップ移動コマンドの挙動が微妙
「VO+Shift+’D’」でデスクトップに移動できますが、移動してファイルやフォルダを操作しようとすると、別の項目が操作されることがあリマス。
どうやらFinderで開かれている最上位ウィンドウの項目が操作されるようです。改めてCommand+’F1’などでデスクトップに移動して操作する必要があります。
■日本語IMEで変換候補の先頭が読まれない場合がある
たまに読み上げることもありますがほぼ先頭は読み上げません。
これは、もしかしたらMacBookのスペック問題かも。
■テキストエディットで行読みが単語読みになり戻らない
突然、上下矢印キーでの行読みができなくなり、文字挿入カーソルから単語読みして読み上げが止まってしまうことがあります。
(暫定的対処法)Voiceoverのオン/オフ。
■句読点読みを「すべて」に設定しても読まれない文字がある。
左右の鉤括弧など、句読点レベルを「すべて」に設定しても、連続読みで読み上げられない記号・文字がいくつかあります。
試しにCatalinaで追加されたカスタム句読点に読まれない記号を登録してみましたが、読まれたり読まれなかったり、1文字読みができなくなったりと挙動がよくわかりません。
もう少し検証しようと思います。
2.仕様かもしれないけど改善して欲しい点
■「ミュージック及び「Podcast」」起動時に表示されるクイックツアー画面のアクセシビリティが悪い
ボタンのラベル、画像の代替テキストが指定されていない。
■日本語の詳細読みに非対応
アルファベットはフォネティック読みに対応していますが日本語では文字の説明をしてくれません。iOSではできるのに。
(暫定的対処法)再変換機能を使う。
(編集可能なアプリにコピペして文字を選択し「かな」キー2回)
■キーワード検索で日本語が直接入力できない
VO+’F’の検索機能。半角英数しか入力できません。
カスタムラベルや読み方登録は全角に対応しているのでこちらも対応希望。
(暫定的対処法)検索文字列をコピペ。
■キーボードのJIS配列に非対応
ショートカットキーがUS配列を元に割り振られているので、ホットスポットなど一部使いにくい機能があります。
(暫定的対処法)なし。
■英数文字の全角/半角が判別できない。
大文字/小文字はトーンで判別できますが全角/半角は判別する方法が用意されていません。iOSは判別できたはず。
(暫定的対処法)読み辞書に判別できるように登録。または再変換で調べる。
■スピーチ設定の読み上げ言語が固定されていない
VO+Command+Shift+矢印キーでスピーチ設定メニューが開きますが、このメニューのスピーチが現在設定されている声での読み上げになるため、何かのタイミングで声の設定が日本語以外の設定になるとこのメニューも読み上げられなくなります。日本語環境で日本語以外の声を設定してしまうと戻すのが難しくなります。
このメニューの読み上げだけスピーチを固定するか、メニューの言語をスピーチ設定に合わせる必要がありそう。
■「スピーチ消音の切り替え」にショートカットキーが割り当てられていない。
Voiceoverユーティリティからスピーチ消音を設定してしまうと戻すのが難しくなります。
(暫定的対処法)コマンダーに割り当てる。(「スピーチ」に項目あり)
■読み辞書の同期/共有機能が欲しい!
MacとiOSで読み辞書の同期ができたり、読み辞書を他のユーザーと簡単に共有できるようになると便利そうですね。
3.修正された不具合点
■2019/10/24に確認。
文字読みの不具合
アップデートのタイミングではなく、ある瞬間から以下の文字読みの不具合が解消されているようです。どういう仕組みで修正されたのかは不明ですが、ステルスアップデートでVoiceoverの読み方が変更されることは、これまでも確認されているので、そのような処理が施されたと想像されます。
・1文字読みで読み上げられない文字列(読み辞書登録で対処可能)
カタカナ、半角カタカナ、漢数字
・1文字読みで読み上げられない文字列(読み辞書登録で対処できない)
帰宅:帰宅 きたくするのき,
推薦:すいせんするのすい
瀕死:瀕死 ひんしのじゅうしょうのひん
・一部の英単語が日本語で読み上げられる)読み辞書登録で対処可能)
Contacts/れんらくさき、Notes/めも、Calculator/けいさんき、Dictionary/じしょ、table/ひょう
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。