ホットスポットとはどんな機能?
ホットスポットは、よくアクセスするボタンやオブジェクトをVoiceoverに保存させておき、好きな時にその場所へVoiceoverカーソルを移動(ジャンプ)させることができる機能です。
ホットスポットは、最大で10カ所まで保存できます。
ウィンドウスポットやWebスポットが、アクティブ担っているウィンドウでしようするのに対して、ホットスポットは、目的の場所がバックグラウンド似合ったり他の作業スペースにあっても使用できるのが特徴です。
またホットスポットに保存した項目を監視して変化があったときに読み上げてくれる機能も用意されています。
キー操作にはちょっとだけ注意が必要
ホットスポットには0~9の番号がつけられており、任意の番号に項目のあるうぃんどうと位置を保存して、Voiceoverコマンドで呼び出すことができます。
コマンドは、ホットスポット番号に対応する数字キーと、数字キーに対応した記号キーを使います。
数字キーと対応する記号キーを表にすると、(JISキーボードの場合)
・1 !(感嘆符)[Shift + 1]
・2 @(アットマーク)
・3 #(シャープ)[Shift + 3]
・4 $(ドル)[Shift + 4]
・5 %(パーセント)[Shift + 5]
・6 0^(キャレット)
・7 &(アンパサンド)[Shift + 6]
・8 *(アスタリスク)[Shift + コロン]
・9 ((左カッコ)[Shift + 8]
・0 )(右カッコ)[Shift + 9]
となります。
例えばホットスポット1の場合、
登録は「VO + 感嘆符(Shift + 1)」、
呼び出しは「VO + 1」という感じです。
もうお気づきとは思いますが、
一部の記号キーの位置が妙なことになっています。
これ、US配列ならフルキーの数字キーと記号キーが対応しているのですが、日本語配列ではズレてしまうのです。
素直にShiftキーを押しながら……と書けないのが心苦しいところです。
ここはキー配列ごとに設定を変えるなどAppleに改善をお願いしたいですね。
ひとまずここでは、この対応キーで解説して行きます。
なお数字キーはフルキーの他に、
テンキーでも使用できます。
(テンキーコマンダー無効時)
ホットスポットを保存する
ホットスポットを保存するには、Voiceoverカーソルを保存したい場所へ移動させてから、保存したいホットスポット番号の
VO + 対応する記号キー
を押します。
例えばホットスポット4に保存したい場合は、
VO + $(Shift + フルキーの4)を押します。
その番号に他の場所が保存されている場合は上書きされます。また保存直後にもう一度コマンドを押すとホットスポットが削除されます。
先述の通りホットスポットは最大で10個までしか保存できませんが、
アクティビティと組み合わせれば、アプリごと、Webサイトごとにホットスポットを作成できます。
たとえば通販サイトのナビゲーションボタン(カートやウィッシュリストなど)をWebスポットへ保存しようとしても、ページごとに保存しなければならず使い勝手が悪いのですが、
ホットスポットなら1回保存するだけでサイト全体で使用できます。
アクティビティにWebサイトを登録して、そのサイトだけで有効なホットスポットを作成する方法も便利でしょう。
ホットスポットを使ってみる
保存したホットスポットを呼び出して見ましょう。
まず、使いたいホットスポット番号の、
VO + Command + 対応する数字
コマンドを入力して見ましょう。
ジャンプ先が移動可能な状態であれば、その場所を読み上げます。
アプリやウィンドウが開かれていなかったり、保存した場所に移動できる項目が見つからない場合は、サウンドが鳴るか「もう存在しません」と読み上げられます。
ホットスポットが確認できたら、
VO + 対応する数字
を押せば、Voiceoverカーソルが
ホットスポットにジャンプします。
目的のホットスポットがあるウィンドウは、アクティブである必要はありません。
別の作業スペースでも、ウィンドウが開いていればアクセスすることができます。
たとえばバックグラウンドで動作しているメディアプレイヤーの再生/一時停止ボタンに直接ジャンプする、なんて芸当も可能です。
VO + Shift + X
を押すとホットスポットセレクタが開き、
ホットスポットの状態を一覧表示できます。
さらにホットスポットを選んでReturnキーを押せば、
そのスポットへ移動します。また、
VO + [/](左右カドカッコ))
コマンドでホットスポットを順(逆順)に巡回します。
ホットスポットを監視する
ホットスポットのもう一つの機能が、
「監視」機能です。
これは、保存されたほっとすぽっとの状態をリアルタイムにチェックして、変化があった時に読み上げてくれる機能。
使い方は、ホットスポットを保存してから、
VO + Command + 対応する記号
を押します。
「ホットスポット~を監視しています。」と読み上げられ、監視が開始されます。
このコマンドを実行するごとに、監視機能のオン/オフを切り替えることができます。
たとえばメニューバーの時計やWi-Fi、バッテリー項目を監視しておけば、
1分ごとに時間を読み上げたり、バッテリー残量やWi-Fi接続先が変わったら、すぐに音声で知らせてくれます。
複数のスポットを同時に監視することもできます。
「○○スポット」のまとめ
というわけで駆け足ですがホットスポット機能の紹介でした。使い方次第でVoiceoverでの作業効率を大きく向上させることができるでしょう。
特に監視機能は、Mac上の情報を素早く確認する機能として重宝するのでは無いでしょうか。
さてここまで数回に分けて、Voiceoverのカスタマイズ機能
・ウィンドウスポット
・Webスポット、スイートスポット
・ホットスポット
について紹介しましたが、筏だったでしょうか。
今回は基本的な操作方法で終わりましたが、
それぞれの機能の細かい挙動や実例については、今後こちらでフォローしていこうと思っています。
マウス・トラックパッドに比べどうしても時間がかかってしまうVoiceoverでの操作ですが、GUIが標準となっている現状、ある程度は仕方がないのかもしれません。
そこを埋めるためにも、使える機能はどんどん活用して、より快適なVoiceover環境を目指しましょう。
※この記事はmacOS 10.13.3で執筆しました。
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